農文協食農教育冨田きよむの学校デジカメ写真術 > 第4回

第4回 町で働く人を撮る

 いろいろな仕事を撮影してみよう。撮影の基本は4つのアングルだ。この4つのアングルを使うと、ほとんどの職業や作業をきちんと表現することができるので、しっかりマスターしたい。

※画像をクリックすると拡大表示します。

アングル1 低い位置から撮る

被写体の正面に回って、思いっきり低い位置から撮影する。カメラアングルは縦位置。カメラのホールディング(構え方)が不安定になりがちなので、しっかりと構えるのがコツ。いま何をしようとしているのかを写すことができる。同時に、作業している人の表情も写しこむことができるアングルだ。

 
作業写真撮影の基本となるアングル。手前に作業内容を表現するものを配置することによって、なんの作業中なのかが明確になる。

作業者の表情を記録することができる

アングル2 真横から撮る

作業者の真横3m程度の位置からの撮影。作業環境の一部を含めて切り取ることのできるアングル。ふつう、黙って撮影させるとこのアングルになることが多い。中途半端なアングルなので、1枚で全部説明することはできない。しかし、一番安定しているアングルでもあるので必ずおさえておくべきだろう。


ふつうのアングルで面白みは少ないけれども、最も安定したアングルでもあるので必ずおさえておこう。


このように極めてふつうに写る。

アングル3 背後から撮る

被写体の背後から、作業中の手元を撮影する。作業の具体的な流れや、細かいニュアンスを表現できる。今回は、洗濯屋さんの撮影だけれど、料理でも、事務職でもまったく同じで、手元の写真は必要。


あまり近寄りすぎるとじゃまになるので注意が必要。


背後から目いっぱいワイドズームで撮影。作業者の表情も写しこむことができる。また、手元だけを見せたい場合には、テレ(望遠)側のズームにすると余分なものが写り込まないので、作業の説明に集中させることができる。


アングル4 高い位置から撮る

作業場もしくは事務所などの一番端に行って、脚立などを使ってなるべく高い位置から作業場全体を俯瞰して撮影する。室内のようすをあますところなく説明的に表現できる。


作業のようすだけではなくて、どんなところでどんな機械を使って仕事をしているのかが説明できる。
 
▼作業撮影の見本写真
 4つの基本アングルをマスターすれば、こんな写真を撮ることができます。

取材協力:
伊達駅前クリーニングかねこ屋 http://www.kanekoya.com/
お茶の香園 http://www.kaorien.net/
わさびの門前 http://www.wasabiya.net/

▲このページのトップ

2004 Rural Culture Association (c)
All Rights Reserved