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現代農業 読者のつどい2004

食農教育講座 2004

現代農業読者のつどい2004

第7回 2004年11月4日(木)〜5日(金) 盛況につき終了しました。

「稲作大交流会──米ヌカ活用とこだわり米の売り方について──」講習報告

参加者:20名

コーディネーター:本田強氏(宮城県 元宮城教育大学教授、環境保全米ネットワーク理事長)


〈出会いと発見のある交流会〉

 今年は主に4名の参加者から、今年のイネ作りを報告してもらい、その報告に対して、本田強さんに助言をいただきながら、情報交換を行なった。報告内容がとても良かったのか、質疑応答も活発に行なれ、いろいろな発見のある元気の出る交流会となった。

本田強氏
コーディネーター役の本田強氏。除草の原理などをわかり易く解説。
饗場務さん
無農薬にしたら田んぼに魚が出てきたことや、直販の大変さと面白さを報告してくれた饗場務さん(山梨県)。
西岡政雄さん
hp調整をしたら根が白くなって、しっかり養分吸収して、よくできたと報告してくれた西岡政雄さん(福井県)。
山川宗美さん
米ヌカと天然塩で除草もバッチリできたと報告をしてくれた山川宗美さん(三重県)。
千葉美恵子さん
トロトロ層の問題提起や道の駅での販売の仕方などを報告してくれた千葉美恵子さん(岩手県)。
西岡政雄さん
活発に質疑応答が出ていた。

〈コナギは濁り水で退治できる!〉

 本田強さんの総括では、除草対策が共通話題となっていたために、コナギ除草の原理を解説した。例えば、ヒエは深水にすれば生えてこないが、コナギにとっては深水は繁茂しやすい環境。そこで、コナギ退治には、水を濁らせ、光合成をさせないような環境を作ること。報告された山川さんは米ぬか等の有機物を入れ、さらに天然塩を入れたので、塩のミネラルによって、より多様な微生物が繁殖し、その結果ずっと濁っていたのだと思う。だから田植え後1週間くらい水を濁らせればコナギは退治できます。

 この解説には参加者一同、深く納得。天然塩も比較的安いものがあるので、皆から「塩は使ってみようか」と声があがっていた。

参加者のアンケートから
「色々な方と知り合いになれたことが良かったです。今まで自分の固定観念により、気がつかなかった点(例えば、クンタン販売など)や、切り口の違った捉え方を認識させられました。今後は米ヌカ除草で「米ヌカ+天然塩」のテストをやってみたい。また、紫黒米の生産をしてみたいと思った(三重県農家)」
「交流会で思い知らされたことは経験不足ということでした。まだまだです。帰ったら実行あるのみです。水稲の除草には皆さん苦労しながら、でも色々と工夫しておられることを実感できました(岡山県農家)」
「米ヌカ除草にもいろいろな方法があることがわかった(クズ大豆や塩の併用など)。2回の代掻きの意味がよくわかりました。天然塩を使ってみようと思います(静岡県農家)」

■講座メニュー

11月4日(木)12:30〜 受付開始 
13:15〜 第1報告饗場務さん 私の実践報告
14:15〜 第2報告西岡政雄さん 昨年の失敗を活かして
15:15〜休憩
15:30〜 第3報告山川宗美さん 写真で、今年のイネの生育をふり返る
16:30〜 第4報告千葉美恵子さん 今年のイネ作を降り返って
19:00〜夕食・交流会(自己紹介)
20:30〜自由
11月5日(金)7:30〜朝食
9:00〜本田強さん 「昨日の報告を受けての全体総括」
──有機物活用や環境保全米の取り組みについてなど──
10:30〜全体討論 「売り方」を中心に
(一人ひとり簡単に売り方について話してもらいながら)

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