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  1. 図説にこだわりました
     著者の貴重なフィールドワークの成果を惜しげもなく公開する一方、中国の研究者・出版社の協力を得て収集した図版や写真を満載。中国文化の多彩な姿と、日中の文化交流の内実をイメージ豊かに描く「図説」になりました。

  2. 中国文化を世界的な広がり、つながりのなかで描く
     たとえば中国医学も、西域の伝統医学の影響を受けながら独自な医学大系として築かれてきました。

  3. 日中第一級の研究者が執筆
     中国に造詣の深い日本の専門家から、日中交流の中国側研究者まで。

 


 

全18巻

第3巻「おん目の雫ぬぐはばや」

【購入申し込み】

 ■A5判上製・平均208ページ カラー図版多数

 

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刊構成

第1巻 漢字の文明 仮名の文化

第2巻 天翔るシンボルたち

第3巻 おん目の雫ぬぐはばや

第4巻 イネが語る日本と中国

第5巻 しじまに生きる野生動物たち

第6巻 神と人との交響楽

第7巻 王朝の都 豊饒の街

第8巻 日中を結んだ仏教僧

第9巻 癒す力をさぐる

第10巻 火の料理 水の料理

第11巻 東アジア四千年の永続農業 上

第12巻 東アジア四千年の永続農業 下

第13巻 「天下」を目指して

第14巻 真髄は調和にあり

第15巻 風水という名の環境学

第16巻 歴史の海を走る

第17巻 君 当に酔人を恕すべし

第18巻 「元の染付」海を渡る


完結にあたって

「雁塔聖教序」
「雁塔聖教序」

 様々な民族が交流・融合してつくられた中国文化。そして、その中国文化を源流としながら独自な文化を形成してきた日本。日中のダイナミックな交流の軌跡を軸に、中国文化の深層に迫った「百華」が5年の歳月を費やしてここに完結します。
 政治・経済を越えた中国文化との関わりの再確認・再発見は、日本の、東アジアの、世界の、民族間の文化的・平和的関係構築の新しい礎になるものと思います。
 さらに、自然を巧みに活かして稠密な人口を養ってきた中国・アジアの生き方や自然観、生産・生活文化は、現代の人口・食料・資源・環境という人類史的な困難・課題を克服するうえで豊かな示唆を与えてくれます。

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書が時代を立ち上げる
【文明論】 漢字の文明 仮名の文化
文字からみた東アジア
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[著] 石川九楊(書家・京都精華大学教授)

もしも漢字がなかったら、世界はもっと違っていた…。漢字文明による共通性と、平仮名などの文字=地方文化の異質性をすえて、日本、東アジアをとらえ直す。著者の文明論・文化論の集大成。

目次
第1章 古代日本(弧島)の姿
第2章 「うるわしき瑞穂の国」はなかった
第3章 日本語・日本人・日本の成立
第4章 東アジアとは何か
第5章 亡命者の国・日本と平和憲法

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天翔るシンボルたち
【幻想動物】 天翔るシンボルたち
幻想動物の文化誌
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[著] 張 競(明治大学教授)

龍、麒麟、一角獣から人面犬、蛇頭魚身まで、中国でも忘れられている幻想動物に古代人の文化メッセージを読む。聖と妖の視点だけにとどまらず、アジア精神文化のルーツと広がりを探訪。500点に及ぶ図版が圧巻。

目次
第一章 幻想動物のイコノグラフィー
第二章 平和と幸運の使者
第三章 一角獣ファミリー
第四章 つばさに願いをこめて
第五章 象徴空間のあるじたち

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おん目の雫ぬぐはばや
【鑑真】 おん目の雫ぬぐはばや
鑑真和上新伝
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[著] 王 勇(浙江大学日本文化研究所長)

玄宗皇帝の大唐(八世紀前半)ですでに高僧であったのに、命を賭して渡日した鑑真。当時の社会背景と中国仏教界の実相を綿密にたどり、人間・鑑真の宗教的情熱を解き明かす。中国側資料が初めて明かす鑑真の生き様。

目次
第一章 沈黙の鑑真像
第二章 揚州から長安へ
第三章 「地獄の門」
第四章 渡日動機の仮説
第五章 鑑真と舎利信仰
第六章 慧思から太子へ
第七章 鑑真和上の遺産

鑑真ブームの回顧と展望

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イネが語る日本と中国
【稲文化】 イネが語る日本と中国
交流の大河5000年
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[著] 佐藤洋一郎(総合地球環境学研究所教授)

DNA考古学で解明されるイネの起源と伝播の複雑な経路。河姆渡遺跡、徐福伝説とイネ、大唐米など稲作文化の源流を探る。現代の日本品種多数が中国で広がっている現状も視野に、イネと稲作の未来までを展望する。

目次
第一章 ジャポニカのイネは中国生まれ
第二章 黄河と長江
第三章 イネの遺跡・遺物
第四章 水稲の誕生
第五章 中国の稲作風景
第六章 イネ、日本に至る
第七章 占城稲のゆくえ
第八章 現在水稲品種の系譜
第九章 米の日中比較

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しじまに生きる野生動物たち
【自然】 しじまに生きる野生動物たち
東アジアの自然の中で
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[著] 今泉忠明(動物科学研究所)

野生を捨てて人と生きるか、絶滅の道をたどるか。トラ、パンダからアルガリ、シフゾウまで、高山・砂漠・密林・凍土などの多様な地理条件に棲む60種の生態と運命から、人と自然の相克が浮かび上がる。写真多数。

目次
第一章 人と共にある動物たち
第二章 亜寒帯林
第三章 冷温帯
第四章 暖温帯
第五章 温帯・高原
第六章 熱帯林

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神と人との交響楽
【民俗】 神と人との交響楽
中国・仮面の世界
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[著] 稲畑耕一郎(早稲田大学教授)

生と死をつなぎ、神と人との媒介として幾多の仮面が造られ用いられてきた。三星堆の瞳が飛び出した仮面など多数の出土品。山あいの村で現代も続く仮面劇。仮面を被って神となる法師たち。未知なる中国文化の古層。

目次
第一章 仮面への道
第二章 出土する仮面
第三章 山野に息づく仮面
第四章 仮面劇の古層
第五章 埋没する巫祝たち

中国の仮面と仮面劇に関する主要参考文献

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王朝の都 豊饒の街
【都市】 王朝の都 豊饒の街
中国 都市のパノラマ
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[著] 伊原 弘(NPO文明と社会研究所所長)

天界の秩序に則り設計される都市、庶民の猥雑な生が集積する街―「清明上河図」をはじめ豊富な絵図、地図から読み解く中国都市生活。

目次
第一章 都市の図像
第二章 都市のなかへ
第三章 画像のなかの都市

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日中を結んだ仏教僧
【仏教】 日中を結んだ仏教僧
異郷の荒波を乗り越えて
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[著] 頼富本宏(種智院大学学長)

科学や思想・芸術、生活文化や産業技術を日本にもたらした中国仏教。空海や円行、円仁や真如法親王ら、奈良・平安の遣唐使に多数参加した仏教僧たちの波乱の生涯と事績から描く日中交流のドラマ。

目次
第1章 仏教僧による日中交流
第2章 奈良朝の仏教交流
第3章 大物入唐僧の栄光と成果
第4章 空海入唐の歴史的意義
第5章 空海に続く者たちの光と影
第6章 天台僧の活躍と矜持
第7章 唐朝の衰退と最期の入唐僧たち
第8章 唐から宋へ

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癒す力をさぐる
【医学】 癒す力をさぐる
東の医学と西の医学
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[著] 遠藤次郎(東京理科大学教授)
中村輝子(東京理科大学助教授)
マリア・サキム(新キョウ医学院服教授)

中国医学とアラブ医学、インド医学、ギリシャ医学など世界の伝統医学は影響を及ぼしあいながら独自の医学思想を形成していった。東洋医学の総合性が注目を浴びるいま、新たな健康観・医学観の方向性を探る。

目次
第一章 世界の伝統医学
第二章 唐代以降の中国医学の変遷
第三章 ウイグルの伝統医学
第四章 江戸時代を中心とした日本漢方
第五章 中国伝統医学の再評価

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火の料理 水の料理
【食文化】 火の料理 水の料理
食に見る日本と中国
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[著] 木村春子(中国料理研究会代表)

中国料理研究の権威による日本の食文化との比較を交えての書下ろし中国食文化論。

目次
第一章 水の国 火の国
第二章 中国料理を特色づけるもの
第三章 中国からわたってきたもの
第四章 地域で異なる食文化
第五章 中国料理の基礎知識

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東アジアの永続農業
【農業・農民】

東アジア四千年の永続農業 上
中国・朝鮮・日本(上)(下)

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[著] F・H・キング/[翻訳] 杉本俊朗

人口稠密な東アジアの伝統的な集約的農業(灌漑による巧みな水利用、下肥など廃棄物・地域資源の徹底利用、緻密な作付方式など)に驚嘆したアメリカの研究者が、中国をメインにその実態を活写。

目次
第1章 まず日本へ
第2章 中国の墓地
第3章 香港、広東へ
第4章 西江をさかのぼる
第5章 運河開鑿の程度と耕圃の整地
第6章 民衆の若干の慣行について
第7章 燃料問題、建築資材および織物原料について
第8章 近郊踏査
第9章 廃物の利用
第10章 山東省にて

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東アジアの永続農業
【農業・農民】 東アジア四千年の永続農業 下
中国・朝鮮・日本(上)(下)
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[著] F・H・キング/[翻訳] 杉本俊朗

人口稠密な東アジアの伝統的な集約的農業(灌漑による巧みな水利用、下肥など廃棄物・地域資源の徹底利用、緻密な作付方式など)に驚嘆したアメリカの研究者が、中国をメインにその実態を活写。

目次
第11章 東洋人は時間と空間を集約的に使う
第12章 東洋の稲作について
第13章 養蚕業
第14章 茶業
第15章 天津付近
第16章 満州と朝鮮
第17章 再び日本へ
<解説1>アメリカ人土壌学者の見た百年前の中国、日本、朝鮮の農業(久馬一剛)
<解説2>「アジア的ルネッサンス」に向けた未来展望への確かな示唆(古沢広祐)

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天下を目指して
【民族・国家】

「天下」を目指して
中国多民族国家の歩み

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[著] 王 柯 (神戸大学教授)

周辺異民族をも王朝の一部とみなした「天下」の思想。壮大な歴史の背景には現代まで続く独特な「国のかたち」があった。多民族の吸収・受容が生んだ中華文化の本質に迫る。

目次
第一章 「天下」のもとでの華夏(中国)と四夷(周辺民族)
第二章 多民族天下の起源
第三章 中華帝国成立期の異民族対策
第四章 胡族政権による中華王朝
第五章 多重的帝国と多元的帝国
第六章 多民族統一国家の確立

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真髄は調和にあり
【囲碁】 真髄は調和にあり
呉清源 碁の宇宙
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[著] 水口藤雄(囲碁ミュージアム館長)

碁は勝負でなく宇宙の調和の表現である−一代の棋神の生涯と思想をたどる。新布石、十番碁、古今の名棋譜などの棋譜と貴重な写真も満載。九〇歳になるいまも進化する21世紀の呉清源伝。林海峰・陳祖徳氏も寄稿。

目次
宇宙・六合・調和
棋神・呉清源
はじめに

第一章 若き天才の飛翔
第二章 鮮烈、碁界デビュー
第三章 新布石の誕生
第四章 天馬空を往く
第五章 真髄は調和にあり
第六章 二十一世紀の碁

■呉清源略年譜
前人未到の金字塔

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風水という名の環境学
【環境・土木】 風水という名の環境学
気の流れる大地
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[著] 上田 信(立教大学教授)

現代の福建の村からたどる風水の思想と歴史。自然「保護」とは違う調和の宇宙観で地域と家を見る。アジア的な自然との共生思想の豊かな水脈を再発見するスケール大きな風水論。日本独自の水土思想とも比較しながら。

目次
第一章 大地を読む
第二章 生気を浴びる
第三章 龍脈と水土

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歴史の海を走る
【造船・海運】 歴史の海を走る
中国造船技術の航跡
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[著] 山形欣哉(日本海事史学会理事)

遣唐使船、元寇の戦艦、御朱印船、琉球船などアジアの船舶構造を精密に考証し建造術から航海術まで西洋との相違を見る。仏壇師が造った幕末日本の軍艦・箱館丸のエピソードを含めアジアの科学技術と文化交流を描く。

目次
第一章 遣唐使船
第二章 
第三章 
第四章 和の大航海と明代の造船技術
第五章 明〜清 流動するアジアと船
第六章 ヨーロッパとアジアの船

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君 当に酔人を恕すべし
【酒文化】 君 当に酔人を恕すべし
中国の酒文化
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[著] 蔡 毅(南山大学教授)

酒は儀式に欠かせない。政治もまた酒で動いた。儒教と拮抗する自由な思想と想像力は「酩酊の中国」が生んだ―飲酒儀礼から鴻門の会、曹操と劉備、陶淵明、李白、白居易まで酒杯を賑わす中国文化のもう一つの顔。

目次
第一章 酒は天の美禄
第二章 金樽 月に対す
第三章 酔人を恕すべし
第四章 理想郷への憧れ
第五章 想像力に翼を

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「元の染付」海を渡る
【陶磁器】 「元の染付」海を渡る
世界に拡がる焼物文化
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[著] 三杉隆敏(中国陶磁研究家)

世界を魅了した元朝の染め付け磁器。海のシルクロードを伝わってトルコのトプカピ宮殿を飾り、ウェジ・ウッドやマイセンを生んだ。景徳鎮から伊万里や李朝、ベトナムへと広がったアジア焼物文化史。

目次
第一章 衝撃の出会い
第二章 海外で認知された、元の染付
第三章 青磁から染付へ
第四章 中国陶磁と中近東
第五章 ヨーロッパの染付と陶磁
第六章 日本とベトナム、朝鮮半島
終章 私とやきもの
あとがき

■世界陶磁生産概要年表
■東洋における窯の形式
■参考文献

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秦始皇帝
秦始皇帝