世界の食文化、世界の食べ物
 
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グローバリゼーションとファーストフードが席巻する世界でつくられ続けてきた、世界の各地域の食(ローカルフード)。今こそ見なおそうスローフード、地域と民族の文化。世界の食から世界の文化が分かる。

インドのスパイス商店。人々はこれを買って、好みに応じてブレンドする ドイツ人の大好物アップルパイ。自家製リンゴでつくる タイのフナーンルーンの市場にあるアヒルクイティアオの店 イタリアのフィレンツェ中央市場。ここは果物・野菜売場、肉や魚コーナーもある
イタリアのセコンド・ピアット(主菜)のスペエッツァティーノ。トスカーナの代表料理 トルコの朝食メニュー タイのアヒルクイティアオ。すっきりとした味わい インドの菜食主義のターリー、ベンガルの主食は米
 

全21巻(20巻+別巻1)

       
1 韓国 7 オーストラリア・
ニュージーランド
10 アラブ 16 フランス
2 中国 11 アフリカ
3 モンゴル 8 インド 12 アメリカ 17 イギリス
4 ベトナム・カンボジア・
ラオス・ミャンマー
13 中南米 18 ドイツ
9 トルコ 14 スペイン 19 ロシア
5 タイ 10 アラブ 15 イタリア 20 極北
6 インドネシア   15 イタリア 別巻 事柄索引

世界の食文化 第1巻

世界の食文化_韓国

朝倉敏夫 著

焼肉、キムチ、ピビムパプ、そして味の決めてのトウガラシ。
身体全体を使って食べる韓国の人たちの、毎日の食へのこだわりを、アンケートや聞き書きを交えて浮き彫りにする。

世界の食文化 第2巻

世界の食文化_中国

周 達生 著

中国に精通した文化人類学者が、鳥獣虫魚から蛇まで多様な食材を食べ尽くす多民族国家・中国の食文化の全容に迫る。少数民族の食事情の詳細と近年30年間の急激な食の変容の報告は現代中国を読み解く鍵である。

世界の食文化 第3巻

世界の食文化_モンゴル

小長谷有紀 著

無類の肉ずきが生活習慣病にならないのは馬乳酒のせい!?
今なお季節移動を繰り返すモンゴル高原の遊牧民の食卓は夏は白い食べもの(乳製品)、冬は赤い食べもの(ヒツジ肉など)。

世界の食文化 第4巻

世界の食文化_ベトナム・カンボジア・ラオス・ミャンマー

森枝卓士 著

フォーで始まる朝のベトナム 干物と塩辛のカンボジア、モチ米のラオス、油と豆のミャンマーなど、米と魚醤の地・東南アジアの食を探訪する。

世界の食文化 第5巻

世界の食文化_タイ

山田 均 著

バンコク在住の12人からの聞き取りにより、各地域の伝統を背負った食生活風景とタイ料理の形成過程を描き、バンコク、チェンマイ、ソンクラーまで各地の名物料理がレシピ付で紹介される。74種の食材・料理小事典付。

世界の食文化 第6巻

世界の食文化_インドネシア

阿良田麻里子 著

計り知れない多様性をもつ多民族国家インドネシアの食文化。
その本質を自然環境と生業、民族集団と歴史的背景、イスラム教の宗教的儀礼などの分析から読み解く。
40項目にわたるインドネシア特有の食材も詳述する。

世界の食文化 第7巻

世界の食文化_オーストラリア・ニュージーランド

小山修三 責任編集
金田章裕、五島淑子、池田まき子、南本有紀 著

先住民のアボリジニ・マオリの食、移民によって持ち込まれた多彩な食素材が織りなす食の多文化。

世界の食文化 第8巻

世界の食文化_インド

小磯千尋、小磯 学 著

インドに通いつめた夫妻が、神々とともにあったインド亜大陸の食を信仰や儀礼との関わりで語る。

世界の食文化 第9巻

世界の食文化_トルコ

鈴木 薫 著

東西の文化の交差点が生んだフランス・中国と並び「世界3大料理」と称されるトルコ料理の真髄。

世界の食文化 第10巻

世界の食文化_アラブ

大塚和夫 責任編集

アラブを「砂漠と石油とイスラームの世界」と思い込んでいませんか。
広大なアラブ圏には乳と蜜の流れる東アラブ、米料理とコーヒーのアラビア半島など、われわれの想像を超える豊かな風土と食卓があることを活写する。

世界の食文化 第11巻

世界の食文化_アフリカ

小川 了 著

アフリカでは食べものを噛まずに呑む!  アフリカ大陸にほぼ共通する食の三大原則を発見。
セネガル、エチオピアをはじめピグミーの住むイトゥリの森まで精査する。

世界の食文化 第12巻

世界の食文化_アメリカ

本間千枝子 著
有賀夏紀 著

先住民アメリカ・インディアンの食文化、南部プランテーションと西部開拓地の食、ファーストフードをリードした国ならではの加工品でつくる手づくりの家庭料理まで、人種の坩堝アメリカの食文化を社会史的に探求する。

世界の食文化 第13巻

世界の食文化_中南米

山本紀夫 責任編集
青山和夫ほか 著

トマトも馬鈴薯も唐辛子ももとをただせば中南米産。では知っていますか?現地ではそれをどのようにして食べてきたかを。先住民インディオ、征服者、アフリカからの奴隷、世界からの多数の移民らが織りなす深い味わい。

世界の食文化 第14巻

世界の食文化_スペイン

立石博高 著

スペイン料理の全貌を自然環境と伝統的地方料理の視点から分類し、その多様な味わいを地域ごとに明らかにする。マドリードなどの外食の楽しみ方案内と、日本の家庭でつくれる代表的スペイン料理17種のレシピ付き。

世界の食文化 第15巻

世界の食文化_イタリア

池上俊一 著

イタリアの食文化を解き明かす鍵は「パスタ感覚」。
母親が全身で捏ね上げるパスタは、母性そのものとして家族・地域の絆となる。様々な食材を融合させて独自なものを生み出したイタリアの食文化を歴史的に辿って解明。

世界の食文化 第16巻

世界の食文化_フランス

北山晴一 著

世界の料理に君臨するフランス料理の実相を歴史的に語る唯一の書。18世紀の宮廷料理の完成から19世紀末の名料理人によるレストランの成功。そして日本・中近東などの外国料理の影響による美食の帝国の食の変遷を活写。

世界の食文化 第17巻

世界の食文化_イギリス

川北 稔 著

ロースト・ビーフ フィッシュ・アンド・チップス…イギリス料理はほんとうに「まずい」のか?
シェイクスピアの時代からエスニック料理華やかな現在まで、食卓から読みとるイギリス近・現代史。

世界の食文化 第18巻

世界の食文化_ドイツ

南 直人 著

1500種ものソーセージ、130品種ものジャガイモ、1600種ものパン。
ゲルマンの魂がやどるドイツ料理は地域色が豊かだ。ドイツの食文化の源流をさぐり、ドイツ各地域の郷土料理を紹介するおいしいドイツの本。

世界の食文化 第19巻

世界の食文化_ロシア

沼野充義 著
沼野恭子 著

ウクライナから極東にいたるロシアの食の形成と変容から、ソ連崩壊後グルメブーム続く現在まで。

世界の食文化 第20巻

世界の食文化_極北

岸上伸啓 責任編集

カナダ極北のイヌイット、極東ロシア・アムール川の先住民族、北欧のサーミ、西シベリアのネネツ・ハンティ、北海道のアイヌ等々、極北の先住諸民族の「食」の歴史と文化をたどり、食と環境と健康の諸問題に迫る。

世界の食文化 別巻

世界の食文化_さくいん

分野別ことがら索引


各巻ごとに、その地域の風土と歴史と今日的課題を多様な角度から理解できる一方、全20巻を横断的に読むことで、較べたりつなげたりする発見の面白さもある。その手助けとなるのが『別巻 事柄索引』。「米に関する記述があるのはどの巻のどの項目か」「王侯・貴族の食事については」「宗教については」というように、知りたい事柄について一定の質・量の記述がある項目のありかを検索できるように工夫したもので、「食材」「酒・飲みもの・嗜好品」「台所」「料理と調理」「食事・食行動・食習慣」「料理書」「食の歴史・風土」「食と宗教・社会」「食と民族」といった大分類の下にさらに小分類を設け、約4500項目を収録。全20巻の総目次もついて、さまざまな関心からこの全集を読みこなす水先案内となる。


 

●A5判上製、平均256ページ、カラー8ページ(撮り下ろし)
監修
 石毛直道(国立民族学博物館前館長)
編集委員
 大塚 滋(元武庫川女子大学教授)/樺山紘一(国立西洋美術館館長)/川北 稔(大阪大学教授)/熊倉功夫(国立民族学博物館教授)/本間千枝子(作家)/南 直人(大阪国際大学教授)
写真
 大村次郷/廣津秋義
ブックデザイン
 杉浦康平
世界の食文化 農文協