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バケツイネ選手権2017
結果発表
●バケツイネ選手権のルール
バケツ部門は20リットル以下、ペットボトル部門は2リットル以下の容器を使い、モミ1粒から実ったモミの粒数を競う
佐藤優子ちゃんが最高粒数!プロの部を抑えて応募者76人の頂点に立った。多収性品種での挑戦が増えてきた中、つくり慣れたコシヒカリで大健闘だ。
一般の部 ※プロの部該当者以外
茎数 モミの粒数 第1位 山形・佐藤優子(17歳) コシヒカリ 190 1万9799 第2位 鹿児島・池本悠一郎(22歳) WRC98 78 8501 第3位 宮城・犬飼彰秀(17歳) ホシアオバ 83 6700 池本さんは農学部の大学生。中国のインディカ品種WRC98で1穂平均100粒以上を記録。犬飼君は12人応募の宮城県利府支援学校で1番のモミ数。なかなか出穂しなかったので、黒いシートをかけて出穂させた。
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WRC98。大きな穂がつく品種
プロの部 ※稲作農家、イネの専門家
茎数 モミの粒数 第1位 愛知・岩附佳明(33歳)
肥料メーカー社員ハイブリッド
とうごう3号98 1万6152 第2位 愛知・藤井伸恵(38歳)
肥料メーカー社員ハイブリッド
とうごう3号106 1万4102 第3位 愛知・山本美保(49歳)
肥料メーカー社員コシヒカリ 140 1万3489 岩附さんは「MリンPK」を製造する(株)ミズホの社員さん。前回(8位)から3000粒以上増やした。多収性「ハイブリッドとうごう3号」を利用。前年の土を好気性菌「バクヤーゼK」で発酵させてリサイクルする工夫も。
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「(株)ミズホバケツイネチーム」。応募した7人全員が1万粒以上を記録
プロの部 ※稲作農家、イネの専門家
茎数 モミの粒数 第1位 静岡・中岡峻(9歳) コシヒカリ ― 2653 第2位 東京・明石花菜(18歳) マンゲツモチ 17 1457 第3位 宮城・新堀拓海(16歳) コシヒカリ 45 1413 「1000粒とれたら大したもの」のペットボトル部門。中岡君は2015年も同部門で入賞(4位)したが、前回は暑さで枯らしてしまった。今回はお父さんと話し合い、強い日差しが当たらない場所で栽培し、自己最高記録。
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中岡君はアイガモ農法の田んぼの土を利用。「茎数は数え忘れました。ごめんなさい」
バケツイネならではの工夫がいろいろ
ペットボトルで開張(藤井伸恵さん)
直立型のハイブリッドとうごう3号を利用。茎数が増えるバケツイネでは葉が混み、アワヨトウが大発生。対策として、株の真ん中に空のペットボトルを挟んで開張させた。
台風を避けて室内へ(京都市立樫原小学校5年生)
4クラス、32班の大所帯で挑戦。台風が来たときには学校の中に運んで避難。ネコやカラスから穂を守るのも大変だった。「バケツでも大変なのに、広い田んぼでつくる農家はすごい」
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テンコちゃん(チアリーダー)
この記事の掲載号『現代農業 2018年3月号』特集:耕耘新時代 ロータリ&スピード作業機
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