(黒澤義教撮影)
日々の農作業に欠かせないヒモ&ロープ。
簡単にしっかり結べて、ほどきやすい結び方を知れば、
作業効率は各段にアップ。
ときに作業者の命も救われた……なんてことも。
今回は農家の手ワザを誌面でていねいに紹介。
関連動画もたっぷり用意しました!
荷台にガッチリ固定
お手軽南京
(スタンダードな南京縛りは本誌48ページ)
南京縛りは、荷台に荷物を固定する結びの鉄板。しかし、最初に作る輪がほどけやすく、運搬途中で外れる心配の大きい、難しい結びでもある。そこで古屋さんが考案したのが「お手軽南京」。ポイントはなんといっても、「上の輪を作らない」ことだ。素人でも失敗がなく、手順も短い。通常の南京縛りと同等の力で固定できるので、最近はコレしか使わない。
軽トラに脚立を固定した
古屋さんは以前、最初の輪に2回ロープを巻く「ガッチリ南京」を愛用していたが、急いでいると失敗も多かった。写真は、輪が垂れ下がってきて外れそうな例
引き解け結び
基本の輪の作り方の一つ。輪を引いてもほどけないが、ヒモを上下同時に引くと簡単にほどける
まずは、引き解け結びで輪を作る。後で引っ張った際に結び目が下がるので、ある程度高めに作る
引き解け結びより下の部分のロープを掴み、引き解け結びの輪から引き出す
上写真で引っ張ったロープをフックにかけ、残りの1本に全体重をかけて引く。引き解け結びの輪とフックにかけたロープが滑車(本誌60ページ)の役割を果たし、どんどん結び目が下がる
ロープをフックに巻き付けて留めたら完成。先端でロープが余ったら、荷台に載せておく
ほどくときもお手軽
上の輪は引き解け結びなので……
引っ張るだけで簡単に解除できる
取材時の動画がルーラル電子図書館でご覧になれます。
「編集部取材ビデオ」から。
https://lib.ruralnet.or.jp/video/video_bunrui.php?bunrui=syuzai
この記事の掲載号
『現代農業 2020年11月号』
特集:大公開! 農家の手ワザ ヒモ&ロープ |
|
『DVDブック ヒモ&ロープの結び方』農文協 編
初心者でも農業現場ですぐに使える結び方ノウハウが詰まったDVDブック。荷物の固定、果樹や野菜の誘引、支柱の結束などなど、農家にはヒモやロープで結ぶ場面が数多くある。少しでも速く確実に結ぶためにはどうするか、場面に応じたさまざまな工夫を現場で取材。誰でもすぐに習得できるよう、本でじっくり、DVD動画で流れを丁寧に紹介する。DVD100分付き。 [本を詳しく見る] |