異なった鴨品種(及び交配種)の雛の耐水性実験沈暁昆(鎮江市科学技術局) 戴網成(鎮江市水禽研究所) 稲鴨共作(合鴨水稲同時作)技術は水稲と水禽の持続的生産の道を切り開き、現在急速に発展しています。稲鴨共作の鍵は鴨にあります。このため異なった鴨品種(及び交配種)の雛の耐水性の差異は、稲鴨共作に適した鴨品種を選択する上で信頼できる根拠となります。 一、試験目的:試験を通して異なった鴨品種(及び交配種)の雛の耐水性を調べ、稲鴨共作に適した鴨品種選択の上で信頼できる根拠とする。 二、試験材料: 鎮江市水禽研究所が収集、交配した品種及び交配種を選んで使用する。使用するのは白羽紹鴨/北京鴨、緑頭野鴨、役鴨1号、役鴨2号、高郵鴨/野鴨であり、各品種(組合せ)4羽づつとする。 三、試験条件:気温28℃、水温23℃。 四、試験方法:同時に孵化器にいれ同日に孵化させた、羽毛が乾く頃の0日齢の雛に餌を与えず大きなプラスチックのプールに放す。水深は10cm以上に保って鴨の足がプールの底に接触しないようにし、雛を衰弱死させる。そして、雛を放したときから死亡までの時間を計測する。 五、試験結果:試験結果は表1のとおりである。
六、 結論: 1、試験結果によって明らかになったことは、異なった品種(及び交配種)の雛の耐水性にははっきりとした差異があり、耐水性の良好な品種(及び組合せ)を必ず選択する必要があるということである。そうすることによって、稲鴨共作において苗移植活着後できるだけ早く鴨を放し、昼夜水田に放しておくという要求を満たすことができる。鎮江水禽研究所が選別交配した鎮役鴨1号、鎮役鴨2号は耐水性試験の結果が突出しているだけでなく、大面積栽培の応用においてもそれは実証されており、早期(田に放して一ヶ月以内)生存率は98%に達している。 2、耐水性試験は、簡単でやりやすい雛の耐水性調査測定の方法である。 3、以前、日本の研究者が異なった鴨品種(及び交配種)の雛の耐水性試験を行っている。その時、0日齢の雛の耐水性はわずか2時間程度だったが、これにより中国の鴨品種(及び交配種)の耐水性は優れていると言える。 戻る |