接ぎ木
なすの接ぎ木栽培は、昭和30年ごろから始められました。
なすは、同じ場所に続けて栽培すると、半枯病や、青枯病、半身萎縮病など、土壌を介して伝わる病気や、線虫の被害を受けやすくなります。そのため、病害虫に強い植物の根の部分をなすの苗につなげる「接ぎ木」の方法が導入されました。
接ぎ木で、上になる部分を「穂木」、下になる部分を「台木」と呼びます
早熟栽培、露地栽培や抑制栽培では、接ぎ木をしない場合もあります。
台木として使われている植物
アカナス(ヒラナス)
なすを接ぐ台木として使われています。実は熟すると赤くなります。
アカナス台木は、半枯病には強いですが、青枯れ病や半身萎縮病には、ほとんど抵抗力がありません。
トルバム・ビガー(スズメナス)
なすの色々な病気に対して抵抗力を持つ台木として育成されました。そのまま育てると2mを越す大きさとなります。