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「21世紀の日本と農業・農村を考えるための行動」 機関誌

機関誌第32号 頒布中です
(2006年2月発行) 
A5判・96頁 頒布価格 400円(税込み) 送料80円
 

第32号:特集のねらい

◆日本林業への“追い風”に乗って

 新たな発想で「魅力ある山村づくり」を

 都会に働きに出ていた団塊世代が定年を迎えるのを間近に控え、現在は「田舎暮らしの第四次ブーム」だとか。自然に囲まれ、ゆったりとした時間のなかで、心の充実や農業などに生きがいを求める人が増えている、と言ってよさそうです。ある人は、子どもの頃、野山を飛び回って遊んだ懐かしい思い出を胸にいだき、またある人は、“生きがい”の感じられる充実した余生を過ごしたい、と。農山村は、そうした人々を迎え入れる“受け皿”をどうつくるかが課題となっています。実際、「定年後、農山村への定住を望んでいる」人たちは、「適当な仕事がある」ことを移住するための条件としてあげています。

 森林は、その管理が行き届けば、木材はもちろんのこと、きのこや山菜などの食べ物、浄化された水、新鮮な空気、美しい風景など様々な恵みをもたらしてくれます。そして、日本は世界でも有数の森林の国。かつて日本の農山村には、森林など地域資源を利用した“生業”が多様にあり、暮らしが成り立っていたといいますが、それも「高度経済成長期にドラスティックに解体」、そして現在、「林業という仕事や山村の暮らし、森林自体の魅力」を求めてやってくる人が増えているとのこと(三井氏、4頁)。そうした人たちの力も借り、新たな発想で山村ならではの豊かな森林・山資源を生産・生活に活かす、新たな「仕事」(森業・山業)を創出することが求められています。

 この号では、多彩な「魅力ある山村づくり」への提言と実践を取り上げました。野の花や山菜、きのこなど、里山の“宝”総出で魅力をつくる取組み。林業をレクリエーション化する試み。林業の「地産地消」といえる「顔の見える木材での家づくり」や住宅産直。牛の林間放牧で海と山をつなぐ動きなどなど。

「日本林業には、暖かい“追い風”が強く吹いている」(村尾氏)、この“追い風”に乗って、農山村に元気・魅力をつくる取組みが全国に広がり、一人でも多くの人を農山村に呼び込むことを期待し、この特集をお届けします。

〈主な内容〉



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