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「21世紀の日本と農業・農村を考えるための行動」 機関誌

機関誌第33号 頒布中です
(2006年5月発行) 
A5判・96頁 頒布価格 600円(税込み) 送料100円
 

第33号:特集のねらい

◆地域に誇りを持てる夢ある地域づくり

 いま新潟県の佐渡では、「トキの野生復帰計画」が着々と進んでいて、トキのエサとなるドジョウがすめる田んぼが増えてきています。琵琶湖周辺の田んぼには、昭和40年代以降激減した在来の魚が、繁殖の場を求めて大量にやってくるようになった。ホタルが乱舞する姿が見られる地域や、アジサイ等花を植えることで用水路等農村景観が地元住民の目を楽しませてくれるところも。いずれも地域(集落)ぐるみ、あるいは消費者の協力を得た取組み。多様な生物と共生し、自然と健全な関係を保つ農村空間は、まさに国の“宝”です。

 たぶん、平成19年度から始まる「農地・水・環境保全向上対策」(仮称)は、こうした光景を念頭に置いたものでしょう。農林水産省は、(1)「地域において農地・水・環境の良好な保全と質的向上を図ること」(共同活動)、(2)「農業生産全体の在り方を環境保全を重視したものに転換していくこと」(営農活動)、(3)「活動の質をさらにステップアップさせる取組」(現在、詳細を検討中)を、支援することにしています。この4月、「農地・水・環境保全向上活動支援実験事業」がスタートしました。

 ホタルやドジョウ、そしてトキがたくさん生息する農山村は、昭和30〜40年代までは“当たり前”の光景でしたが、いまでは珍しく懐かしい存在。新しい支援事業では、地域の資源と環境を守るため「農業者だけでなく、地域住民、自治会、関係団体、などが幅広く参加する」取組みにすることを、強く打ち出しています。

 この特集では、多様な生物と共生し、自然と健全な関係を保つ地域づくりに向けた<提言>と<先行事例>を紹介しました。先行的に取り組んでいる地域では、集落に活気が蘇り、地域における人のつながりが強くなっているように見えます。

「農業の生産基盤と農村環境を再構築する夢のある計画が策定され、また、その上で先進的な営農活動に取り組み新たな地域農業が展開されることを期待」(農水省「農地・水・環境保全向上対策室」)し、この特集をお届けします。

〈主な内容〉



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