「21世紀の日本と農業・農村を考えるための行動」機関誌
第47号:終刊のことば
◆本誌の終刊と、継承誌ご購読のお願い
1997年12月に創刊された本誌『21世紀の日本を考える』は、「呼びかけ人」からのメッセージをもとに、21世紀を迎えて重要さを増す「食料・農業・農村のあり方」を共に考え、提言・交流する季刊雑誌として発行してまいりました。
21世紀も10年を経過したいま、「地域分権」がいわれ、地域の個性を伸ばす実践の時代を迎えるなかで、本誌は今号をもって終刊とし、新たな季刊雑誌に志を継承することにいたしました。
*
終刊号となる本号では、「特集・あなたも地域再生の仕掛け人」として、地域リーダーである読者の皆さんへ実践的メッセージをお届けすることにいたしました。
全国の農村、とりわけ中山間地域の再生・活性化に取り組む「仕掛け人」の方々の熱い思いと創造的実践を現場から発信していただきました。
また本誌の創刊にご協力いただいた「呼びかけ人」の方々から、川勝平太静岡県知事、佐々木善子、竹田純一の三氏に改めて、地域再生に向けたメッセージをお願いしました。
さらに本誌読者の方から寄稿された、地域住民主体の地域再生アクションへの提言を掲載いたしました。
*
危機と希望が混在するいま、地域に生き、地域を担い、地域をつくる人びとに向けて、本誌を発展的に引き継ぐ新たな「総合誌」として、2010年3月から『季刊 地域』を発行いたします。今号86頁にそのご案内を掲載いたしました。引き続き『季刊 地域』をご購読いただきたくお願いいたします。
また、この11月から『シリーズ 地域の再生』と題した全21巻の全集を刊行開始いたします。この案内も88頁に掲載しております。
いずれも、今号巻末のはがきで定期予約購読をいただけたら幸いです。
本誌のご愛読ありがとうございました。
〈主な内容〉
○山里の高齢者を元気づける巡回集荷・販売
――地産地消から「地産都商」へ。奥出雲産直振興推進協議会事務局の須山一さんと会長の井上静子さん /4
○山の生産者から農林産物を集荷 中心市街で穫れたて作りたてを販売
――山形県鶴岡市、交通弱者をつないで地域を元気にする「森の産直カー」 /10
○教育ファーム活動でまちの子どもが山里の応援団に
――富山市八尾町「大長谷・やまの学校」主任 松本守 /20
○中山間地域等直接支払制度を活用、荒れた棚田を市民農園に
――京都府舞鶴市杉山集落・NPO法人「名水の里 杉山」の潮見清重さん、松岡良啓さん /30
○集落を孤立させないで、魅力ある地域づくりをすすめる
――上越市清里区 櫛池地区農業振興会・羽深明治さん /38
○オール“二兼”の集落に「農の心」を再生
――典型的な水田兼業地帯・滋賀県甲賀市(農)酒人ふぁーむ副組合長の福西義幸さん /48
○村の暮らしと農業を守る「地域の百貨店」設立
――農業生産法人(有)常吉村営百貨店社長 大木満和 /56
○深刻な獣害を<逆手>に山里を元気づける
――獣害対策のリーダーはいかにあるべきか 近畿中国四国農業研究センター・鳥獣害研究室長 井上雅央 /66
・ポスト東京時代へ、大地へ回帰し、地域の個性をいかすとき(静岡県知事 川勝平太)
・子や孫に残したい「餅つきの風景」(夢みる老止の館 佐々木善子)
・身近な資源を活用、地域再生を(地域活性化伝道師 竹田純一)
・地域住民による地域再生アクションステップ(広島県「農業者・農業・農村活性化研究所」代表 高杉正彦)
・農業と窯業を活かした“心の交流”あるまちづくり(大分大学名誉教授 軸丸勇士)
・都市農村交流による地域活性化を棚田オーナー制で(千葉県農業者 石田三示)
本誌読者の皆様へ 新創刊雑誌『季刊 地域』のご案内とお願い
地域に生き、地域を担い、地域をつくる人々のための実践の書
●今号で終刊とさせていただきます
1997年12月に創刊した本誌『21世紀の日本を考える』は、21世紀を迎えて重要性を増す「食料・農業・農村のあり方」を議論し、提案・交流する雑誌として発行してまいりました。21世紀も10年を経過し、地域の個性を伸ばし実践する時代を迎えるなかで、本誌は本号をもって終刊とさせていただき、本誌の志を発展的に引き継ぎ、地域の再生・創造を足元から興していくための新たな総合誌として、来春(2010年3月)から『季刊 地域』を発行することといたしました。
●創刊『季刊 地域』予約購読受付け中
2010年3月に刊行開始の、地域の再生・創造を足元から興していくための新たな総合誌『季刊 地域』の予約購読を受け付けています。
誌代(1年分<年4回発行>3600円)を前納いただいた方には送料サービスで、発行のつど直送いたします。
(事務局)農文協編集局提携事業グループ「行動」機関誌係
†『季刊 地域』のお申し込みは下記へ。
農文協普及局 『季刊 地域』 担当
〒107-8668 東京都港区赤坂7-6-1
TEL 03-3585-1144/FAX 03-3585-3668
Email : sakurai@mail.ruralnet.or.jp
トップに戻る