● 学校教育の場でも文楽を


 地元の清和小学校では、毎年1回文楽鑑賞が行なわれてきました。また4年生は、村独自の社会科副読本「わたしたちの清和村」で、村の文化としての文楽を学びます。資料館もあり、保存会の人も村人で、文楽は子どもたちにとって身近な存在です。平成10年には、清和小学校に三味線クラブもできました。指導は文楽館の太夫で、小学生ながら上演にもお声がかかる腕前です。子どもたちからは、「大きくなっても続けたい」「文楽館で弾いてみたい」という声も上がっています。
 清和中では、清和文楽を「総合的な学習の時間」に学んでいます。鑑賞のほか、村長が「文楽とむらおこし」の取り組みを語ったり、保存会が海外公演の報告をします。この時間は生徒の提案で、「清楽タイム」と呼ばれています。