● 園生が神楽の衣装をつくる姿を見て感激


 石見神楽の衣装は、すばらしい刺繍でできており、見た目にあでやかで、まさに芸術品そのものです。神楽の衣装工房「くわの木&あゆみ」を見学した人は、できあがった神楽の衣装のすばらしさにまず驚きます。そして、知的障害を抱えた「桑の木園」の園生が、地域のボランティアの人たちと一緒に一生懸命神楽の衣装製作に取り組む姿を見て、さらに感動します。
 「桑の木園」の園生にとっては、自分が衣装製作に取り組んでいるのをたくさんの人に見てもらうのは励みになりますし、見学者の「いいなー」「すばらしい!」などという声は自信につながります。技術を身につけ、見学者の言葉に自信を深めた園生は、経験のない園生に教え、地域の人たちと一緒になって、同じ台で仕事・作業に励みます。「くわの木&あゆみ」は、園生がみんなと一緒に仕事がやれるんだということを味わえる場であると同時に、障害のある人もない人も同じ生活をすることのすばらしさを見せてくれる場でもあるのです。