- 3学年「物と重さ」の教材活用 教材提供:(株)内田洋行
- 特集キーワード 中田晋介
- 座談会/「子どもの学び」を幼小中で,どう連続的に捉えるか
松本信吾,内藤博愛,中田晋介,平松敦史
- 実験・観察という知識獲得ツールの有効活用のための準備 溝邊和成
- ワーキングメモリと理科の学習指導
─理科の実験・観察を考える新しい視点─ 湯澤正通
- 子どもの探究心を引き出す教材の工夫
─5学年「もののとけ方」の場合─ 小川麻貴
- 子どもたちの「自然をみる景色を変える」理科授業
─5学年「流れる水のはたらき」の実践を通して─ 吉川洋介
- 「もののとけ方」で実生活とのつながりを重視する 松原綾子
子どもの学び方
(1)A区分の学び(実験を中心に学ぶ学び方)
・コントローラブルな状況を用意する
・明確な理論の構築,理論の更新
・時間や空間の制御
・個々の具体的な状況には依存しない
・状況を切り取り,ごく少数の変数を選択
・再現可能性
・実験的
(1)B区分の学び(観察を中心に学ぶ学び方)
・情報量の多い自然の中に,こちらから入っていく
・諸感覚をフルに働かせる
・視点や観点を重視する
・実時間,実空間の中で活動する
・個々の具体的な状況に依存する
・基本的には状況を丸ごと受け取り,周辺状況にも注意する
・原則的には再現不可能
・観察時,フィールド調査的
7月号の「子どもの学びと実験・観察」の特集は,新内容2区分制の授業のあり方が背景にあります。A区分の実験を中心とした学びとは,子どもが実験を制御するなかでの学びと言われております。また,B区分の観察を中心にした学びとは,実時間・実空間の中で活動する学びと言われています。これらの指摘は,子どもの学びに軸足をおいて授業というものを再考する必要性を問うているのではないでしょうか。
そこで,7月号では,「子どもの学び」に視点をあて,そもそも「子どもの学び」をどのようにとらえたらよいのか,またA区分,B区分の学びでは何が重要なのかについて考えていきたいと思います。子どもの学びについて誌上において理論的に整理し,具体的な実践レベルで方法を示すことができたら,全国の読者の方に日々の授業において参考にしていただけるのではないかと考えました。(担当/中田晋介)
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