- 6学年「電気の利用」の教材活用 教材提供:ケニス株式会社
- 特集キーワード 尾崎幸哉
- インタビュー 吉川真氏に聞く
/小惑星探査機「はやぶさ」の運用と,宇宙への児童の関心を高める手立て
- 「関心・意欲・態度」を理科の学習指導で捉える視点 森本信也
- よりよい授業につながる意欲の評価
─理科学習における問題解決としての評価─ 末永昇一
- 子どもが楽しいと感じる理科授業へ向けた評価のあり方について
─5学年「流れる水のはたらき」「種子の発芽」の実践を通して─ 小谷内寿信
- 関心・意欲・態度の評価と指導
─評価計画と期待する子どもの姿の想定─ 梶川友恵
- 子ども理解のための授業づくりと評価
─3学年「ものの重さと体積」の学習を通して─ 大館秀光
学習指導要領の改訂に伴って,評価の観点の趣旨に変更はない。しかし,「関心・意欲・態度」は,観点別学習状況の評価の実施状況調査によると,「科学的な思考」に次いで,資料の収集・分析,および評価の決定を円滑に実施できていないと答える教師が多い観点である。
●観点別学習状況の評価の実施状況【小学校理科】
小学校【理科】(N=634)
「関心・意欲・態度」を評価する難しさ!?
- テストでは評価しにくいし,なかなか見取れないな。
- どんな視点をもって,評価すればよいのかな。
- 評価をどのように授業改善に生かせばよいのかな。
評価のしかたで授業が変わる!
- 単元のはじめ(事象との出会いから問題づくりの場面)と単元の終わり(結論・まとめの場面)の場面にしぼって,個々の変容の過程を見取ろうかな。
- 驚きの様子やものづくりに見られるこだわり,児童同士の関わり,生活に活かそうとする態度などに視点をおいて見取っていこうかな。
- 今日の授業で,児童が興味を示していたことをもとに,次の展開を工夫しようかな。
この観点の評価の難しさは,目に見えないものをどのように評価すればよいか,にある。本号では,「関心・意欲・態度」を評価するときの視点は何か,記録・感想分析や発言・行動分析は具体的にどうすればよいのかという,学習評価の具体例や実践上の工夫を取り上げたい。そして,評価することが教師の喜びとなるような評価のあり方,指導改善に向けた評価の生かし方について明らかにしたい。
(担当/尾崎 幸哉)
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