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食農教育 No.16 2001年10月臨時増刊号より 体験先の調査から
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天竜川で酸性雨と大地の影響を調査する湖北中学校の生徒たち |
外へ出て地域を見つめ直す
郷土を知る1つの方法として、外へ出て他の土地の人びとの生活にふれ、郷土を愛する心を学ぶことで、自分の郷土を見直すきっかけになる。飯田での体験学習は、(1)自然体験・環境体験と(2)地場産業体験・伝統工芸体験の2本立てで行ない、(1)では、グループ別に各体験フィールドで長野の自然について学習をした。各コースには、インストラクターがつき、プログラムに従って、いろいろな体験をすることができた。
下の写真は、「(天竜川で)酸性雨と大地の影響を調査する」という飯田での調査学習の様子である。天竜川の上流は、諏訪湖の影響を受け、また本流は支流から入る個々の汚染物のために、汚染が進行している。この体験により、現状をしっかり分析し、地域のみんなで環境を守る必要があることがわかる。
我々の住んでいる滋賀県の琵琶湖も、年々富栄養化が進んでいることから、琵琶湖を守るためには、琵琶湖に流れ込む河川の浄化が必要だ。3年生では、この体験を生かし、ふるさとを守るために、私たちが何をすべきか、各自がしっかり学習し、「卒業研究」に結びつけてくれればと思っている。
(〒529―0341 滋賀県東浅井郡湖北町速水1191)文責・居川幸三