食農教育 No.71 2009年11月号より
ペットボトル稲のワラで、トントン相撲大会!
編集部
ペットボトル稲をうまく育てたら、15本くらいは茎がでる。
これを使って、一人一体、マイ力士。
クラスみんなで、トントン相撲勝ち抜き合戦をしよう!夏にちゃんと水や肥料をあげないと、身体(茎)のふとーい力強い力士はできないぞ。
でも、「もー、ダメか……」とあきらめるのは、まだ早い。
小兵力士が大型力士を投げ飛ばすところこそ、大相撲の見どころ。
小さくても強い力士づくりを工夫しよう。
←このマークは、ペットボトル稲1個でできるワラを15本と仮定し、作品1個につきペットボトル稲が何個必要かを表しています。バケツ稲の場合は30本くらいを目安としてください。
用意するもの
太いワラ15本(または、細いワラ20本)
ビニール袋(ゴミ袋)、木づち、霧吹き、タコ糸、布、ハサミ準備
ワラすぐり (1)簡単に葉っぱをとりのぞくことをワラすぐりという。一番下にある節の上をハサミで切る
(2)茎がスッとでてきて、下の葉をスッキリととりのぞくことができる
ワラたたき (3)霧吹きで湿らせたワラ束を、木づちでトントンたたいてやわらかくする
(4)こんなふうにまがるようになる
(1)頭とチョンマゲをつくる
(1)用意したワラを根元でそろえ、根元から20cmくらいのところを、タコ糸で結わえ、ワラ束をつくる(結び方は下図を参照)
(2)タコ糸で結わえたところを基点に、一本ずつていねいに折り曲げていく(納豆用のワラづとと同じつくり方、48頁)。大ざっぱにすると、力士の頭がいびつになってバランスが悪くなるぞ!
(3)真ん中のワラを、一本だけ残したまま、上部3cmほどでもう一度結ぶ。力士の顔ができる
(4)一本残したワラを2cmくらいで切って半分に折り曲げ、その根元をタコ糸で結ぶ。チョンマゲのできあがり
(2)腕と下半身をつくる
(1)1ヵ所から2本のワラをとりわけ、縄ないする(22頁参照)
(2)5cmほど縄ができたら、丸結びにすると、腕になる。逆側も同様にして2本の腕をつくる
(3)ワラ束を適当な長さで切りそろえる。底面部分を少し広げて、力士を立たせる
(4)布などでマワシをつけると楽しいが、きつく結ぶと逆に倒れやすくなるぞ!
太くて大きくとも、強い力士とは限らないぞ。勝利のコツは、仕上げのときに、よく切れるハサミで底面をキレイにそろえること。底面を広げて安定をよくしたり、手の長さや、手の角度(横にするか、前にして組ませるか)を工夫したりして、横綱力士をそだてよう!(*)土俵の設計図(A3サイズ)は、こちらからダウンロードできます。
この記事の掲載号『食農教育 2009年11月号(No71)』巻頭特集:ワラを生かせ! イネに捨てるところなし 縄ないの技/ワラで授業/ワラを暮らしの隅々に/今年の秋も焼きイモ!/スゴイぞ!調理員・用務員さん 他。 [本を詳しく見る]
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