これは、千葉県の読者からいただいた投書だ。今、農家の雑誌である『現代農業』を読む学校の先生が増えている。『現代農業』は、農家に学び、農家の思いとともに農業の技術や自給の知恵を発掘し、広げてきた日常生活・生産文化の情報誌である。豆腐や味噌づくりなど加工による村づくりや、炭・木酢・ボカシ肥など有機農業の工夫など、その「生きた情報」を「総合的な学習」を構想する先生方は「たいへん示唆に富んでいる」と受け取っているのである。3月にオープンした「食と農 学習のひろば」へのアクセスが着実に伸びているのもそうした動きの一端であるといえよう。 教材づくりのイメージを ふくらませるデータベース しかも「食と農 学習のひろば」では、「ガイドページ」といって、ひとつの作物から「総合的な学習」を組み立てていくのに役立てていただこうと、いくつかのテーマを提示し、メニュー形式で記事を引き出せるようなシステムを準備している。現在は第1弾として「ダイズ」を素材にした試作版を公開中だが、これを見ると植物としての特性から料理・加工にいたるまで、ダイズの世界が広がり、農家が蓄積してきた技術と文化と子どもたちをつなぐための授業の切り口やアイデアが豊かに浮かんでくる。今後、学校でよく栽培されている20品目程度を目標に準備を進めていく。 このデータベースは有料会員制だが、記事のタイトルや見出し、執筆者や出典出版物、掲載ページなどの記事の諸要素までの検索は誰にでも無料で試すことができる。 データベースに収録されている情報(一部予定) |