講座 食の文化 全７巻

第二巻「日本の食事文化」

責任編集　熊倉 功夫

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人類の食文化における「日本の食事文化」の普遍性と特殊性を軸に、その形成を食材にさぐり、現代の様相を異文化の食の転生に求め、続く各巻のテーマに、歴史的・文化的背景を提供する充実した基礎的研究の巻とする。

●序章　　日本の食文化研究の課題

国立民族学博物館教授　熊倉 功夫

●第一章　日本食の原像

第一節　日本的食生活の形成

国立歴史民俗博物館館長　佐原 眞

第二節　日本人の主食

武蔵野美術大学教授・常民文化研究所主宰　宮本 常一

第三節　おふくろの味は生きるための知恵

料理書原典研究会主宰　川上 行蔵

●第二章　日本の食材

第一節　日本の主食文化としての穀物

早稲田大学教授　筑波 常治

第二節　民俗学からみたイモ

筑波大学教授　坪井 洋文

第三節　主食文化としての豆類

東北大学教授　星川 清親

第四節　主食文化としての魚類

伊勢神宮彌宜・神宮徴古館館長　矢野　憲一

●第三章　外来の食文化の定着

第一節　日本の食事文化における外来の食

国立民族学博物館教授　熊倉 功夫

第二節　神饌に見る日本化した外来食

帝塚山大学教授　岩井 宏實

第三節　精進料理と日本の食生活

札幌大学女子短期大学部教授　原田 信男

●第四章　転生する異文化の食

第一節　文明開化と西洋料理

武庫川女子大学教授　大塚 滋

第二節　日本化した中国の食と料理

中国食文化研究家　田中 静一

第三節　日本化した朝鮮半島の食――焼肉を中心に

国立民族学博物館助教授　朝倉 敏夫

●第五章　食の美学

第一節　食の美学

国立民族学博物館教授　熊倉 功夫

第二節　盛りつけの美学・東西比較論

神戸山手女子短期大学教授　奥村 彪生

第三節　食における芸術性

国立民族学博物館館長　石毛 直道

●第六章　世界の中の日本

第一節　食生活と風土

農林漁業金融公庫技術参与　田村 眞八郎

第二節　異文化と食のシステム

国立民族学博物館館長　石毛 直道

第三節　昭和の食の変遷

前東邦大学教授　豊川 裕之

第四節　日本型食生活は日本人が守る

前共立女子大学教授　吉川 誠次