3)なすの栽培
なすは、たねまきから収穫まで90〜120日が必要です。露地での栽培をみてみましょう。
1.は種
種を消毒してから、播種箱にすじ状にまき、たっぷり水をやります。は種して1週間ほどでふた葉が出てきます。
1月上旬
2.移植
ふた葉が出てから3週間ほどたって、本葉が2〜3枚になったら、鉢に移植します。
1月下旬
3.接ぎ木
移植してから1ヶ月ほどたって、本葉が5〜6枚になったら、土をとおして伝染する病気を防ぐため、なすの苗の根から上の部分と、病気に強い別の植物の根 の部分をつなぎます。これを「接ぎ木」といいます。
2月下旬
4.定植
接ぎ木してから1ヶ月ほどたつと、1本葉が7〜8枚になるので、畑に植え替え、収穫が終わるまでその場所で栽培します。定植した後は、支柱をたてて苗を支えます。
4月上旬
5.開花
苗が伸びてくると、主なくきと、1本又は2本の枝を残して、あとの枝は摘み取るようにします。定植から3週間ほどで花が咲きます。
4月中旬
6.収穫
開花後、15〜20日ぐらいが収穫適期です。日中の温度が高いときに収穫すると、しなびるのが早くなるので、朝か夕方の涼しいときに収穫します。収穫は6ヶ月ほど続きます。
5月上旬
なすの栽培の特徴
1.栽培期間が長い … 育苗に2〜3ヶ月かかり、収穫期間が5〜8ヶ月にも及びます。
2.高温を好む … ピーマンに次ぐ高温性野菜で、日中の生育適温は23〜28℃です。
3.日照りを好む … 生育には強い光線が必要で、光が弱いと実の色も悪くなります。
4.接ぎ木を行う … 同じ場所で続けて栽培すると、病気が発生しやすいので、接ぎ木
を行って病気を防ぎます。