さ つ ま い も の ペ ー ジ

どんな作物なの?  ヒルガオ科の植物で学名はIpomoea batatasです。原産地はメキシ
コを中心とする熱帯アメリカです。我が国には、1600年頃に琉球
(沖縄)から薩摩(鹿児島)に伝わったので、サツマ イモと呼ばれて
います。(甘しょ又はカライモともいいます) 熱帯性の植物なので、
日本ではめったに花が咲きませんが、温かい東南アジアではアサガオ
に似た花
が咲きます。
たくさん栽培しているのはどこ?  北関東より南の地域で幅広く栽培されています。特に南九州地域が
作付面積で4割弱、生産量で5割弱を占めます。県別にみると7年産
では鹿児島がトップで、茨城、千葉、宮崎がこれにつぎ、他には静
岡、徳島、長崎、熊本が主産地です。
 世界的には、アジアが全世界生産の9割を占め、特に中国は世界の
8割強と群を抜いています。この他には、ベトナム、ウガンダ、イン
ドネシア、インド、日本、ルワンダなどがこれににつぐ主産国です。
どうやって作るの?  普通の作物は種で増えますが、さつまいもは種ができにくいので、
種いもから苗(ツル)を採って畑に作った畝(うね)に植付けま
す。1週間くらいで根が出て、この中のいくつかが太って「いも」に
なるのです。農家の作り方は、育苗→植付→収穫→貯蔵→出荷 という
ようになります。でも、学校での作り方はもっと簡単ですからみんな
で、栽培してみましょう。
 普通、店先で見ることができる苗は、ベニアズマや高系14号という
品種ですが、最近では様々なユニークな新品種が育成されています。
甘いのはなぜ?  さつまいもは、そのまま蒸したり焼いたりしておいしく食べられま
す。これは、糖分が多いのと、でん粉を麦芽糖(ばくがとう)に分解
するアミラーゼという酵素が働くためです。
食べると太るの?  主成分はでん粉ですが、焼きいもとご飯のカロリーは同じくらいで
す。そして、βーカロチンやビタミンB1、C、Eなどのビタミン類、
カルシウムやカリウムなどのミネラル類、セルロース、ペクチンなど
の食物繊維が豊富に含まれています。つまり、高機能・低エネルギー
で、とってもヘルシーな食物なのです。
何に使われるの?  さつまいもの特徴は、バラエティ豊かな加工利用です。家庭料理だ
けでなく、干しいも、かりんとう、ケーキなどのお菓子やサラダなど
の惣菜(おかず)、でん粉や焼酎の原料としてもたくさん使われてい
ます。最近では、カラフルなジュースなどの新製品も発表されていま
す。
もっと詳しく調べてみよう

<文献紹介> ・まるごと楽しむ サツマイモ百科 武田英之 著 農文協

<ホームページの紹介>

九州農業試験場・畑地利用部の「サツマイモWeb」
 http://ss.mykz.affrc.go.jp/sweetpotato/index.html

日本いも類研究会(JRT)と『さつまいもMiNi白書』
 http://www.jsai.or.jp/~jrt/

ルーラルネット 食・暮らし・農業技術の総合データベース=ルーラル電子図書館。農業の本、ビデオをさがすことができます。


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