食農教育 No13　2001年5月号より

編集室から

▼人間関係がうまくつくれない、壁をつくって本当の自分を出さない、そんな現代の子どもの姿に戸惑いを覚えたことはないだろうか。しかし、作物と一体化する栽培学習（49頁）、地域のお年寄りへの聞き書きで（102頁）、子どもたちの不安・縛りから解放を試みる教師たちがいる。困難な状況のなかで、子どもたちに本当の力を発揮させる方法が見えてきた。(松田）

▼年明けから「総合的な学習CD−ROM2001」（118頁）や「初等理科教育増刊号」（43頁）、「田んぼの学校　あそび編」（11頁）の編集と重なって教育雑誌編集部は大わらわ。でもCD−ROMを編集しながら「自然教育活動」時代からの記事や単行本を検索していると、すぐに活かせそうな発想が次々と出てきます。これは編集者も使えると確信した次第（阿部）。

▼春らしくなりました。雑誌も隔月刊になって、表紙・内容ともに季節感がただよってきたでしょうか？　今月はさらに地方色豊かな方言も盛りだくさんです（18頁マンガ）。地域先生の醸しだす、土くさくて、浜くさい、でもどこか懐かしくて奥深い匂いを教育雑誌で！（66、72、80頁）　「食農教育」の楽しみ方でした。（伊藤）