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Ruralnet・農文協食農教育2002年5月号

食農教育 No20 2002年5月号より

次号予告 『食農教育』7月号(21号)2002年6月12日発売

特集 特集 食から地域が見える(仮題)

 子どもたちにとっていちばん身近な自然は食。
 四季折々の自然の素材でおやつをつくる学校。4年から6年までの合同学習で学校の周りの食べられるものさがしにでかけた学校。都会の真ん中で実のなる木をふやし各学年の活動に生かしている学校。伝統食を教えてくれたおばあちゃんたちの加工所を応援している学校など、地域の自然・人とのつきあいを食を通して広げていく実践を紹介します。

●素材研究 教材への切り口 ダイズ
豆腐・納豆づくり、世界の大豆発酵食文化から国語の教材化までを図解で。


編集室から

▼思春期の中高生は、表情から心の動きを読み取るのがむずかしい。それは、事件を起こすような心の動きだけではない。普段はあまり発言してくれない中3のあっき君だが、バケツ稲栽培での分げつの発見、地域の稲作農家・利巳さんへの聞き取り、PC教材を駆使しての調べ学習で、知的欲求のマグマに火がついて、稲と地域の未来へグングン興味がわいてきた(52頁)。(松田)

▼第47回青少年読書感想文全国コンクールに『そだててあそぼう』を読んだ作品が2点入選した。感想文といえば、物語を読んで主人公と自分を重ねあわせて、というのが決まったパターンだったが、この2人は自分でスイカをそだてようとしたり、おばあちゃんに絵本を読み聞かせて一緒に甘酒や玄米茶をつくったりしている(122頁)。新しい読書の形が見えてきたようだ。(阿部)

▼中学生のいとこにたまに会うと「携帯ほしー」。おせじにももてたとはいえない大学の後輩は、メールのおかげで浮いた話が多くなった。メールだからこそ言える話や、連絡する気になることも多い。親しい人、なつかしい人、見知らぬ人… …良くも悪くも人間づきあいの手段が一つ増えた。ダメだ禁止だと無駄なエネルギーを使うより、学校教育にうまく活用する道もある(24頁)。(伊藤)

●環境学習・食農体験を支援する
「信州つがいけ食農学習センター」がオープン
 栂池自然園や白馬の山々を舞台にした自然観察とアウトドア、周辺の加工施設や工房などを利用した食農学習が存分に楽しめるロケーションです。
 農文協の「食と農の学習データベース」や充実した調べ学習の資料、図書をそろえた絶好の学習環境にあります。
 今後の企画として、本誌や雑誌『現代農業』などの執筆者のなかから、食と農の学習に携わってきた教師、農家、研究者など各分野で活躍中の多彩な講師陣を随時登録。学習活動をサポートします(詳しくは146頁参照)。
 研修・宿泊施設として、ぜひご活用ください。

連絡先 (財)長野農文協 栂池センター
〒399―9422 長野県北安曇郡小谷村栂池高原
電話0261―83―2304 FAX0261―83―2621


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