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Ruralnet・農文協食農教育2002年4月号

食農教育 No26 2003年4月号より

次号予告 『食農教育』5月号(27号)2003年4月12日発売

 

特集 地域の力で校庭改造(仮題)

 学校の校庭を単なる「運動場」として使うのはもったいない。地域の自然を映した食・農・生きもの体験の場に作り変える動きが全国で広がっている。そこで力を発揮するのが父母や地域の方々。校庭改造が学校の垣根を低くし、学校と地域の連携がしぜんに生まれてくる。地域が参加する教育改革で注目される新潟・聖籠町の手島勇平教育長も執筆。

 

■素材研究 蚕

 虫の学習と産業をつなぐ教材として注目の蚕。学校でできる飼い方、回転まぶしの作り方、糸取りの工夫、簡単なクラフトまで。


編集室から

▼わずかな土をバケツに詰めて、一株かそこらの稲を育てるバケツ稲。田んぼの稲つくりと比べれば、まるで盆栽のようだ。しかし、そのバケツ稲に子どもたちは、無限の生命を読み取る(P22)。さらにそれで、科学する目を養い(P34)、味覚を鍛え(P90)、地域の人とつながる(P112)。まさに、たかがバケツ稲だが、されどバケツ稲なのである。(松田)

▼第四八回青少年読書感想文全国コンクールで見事全国学校図書館協議会長賞を受賞した菅原萌さんの家は米どころ庄内平野の専業農家(P150)。『カブトエビの寒い夏』を読んだ萌さんは平成の米騒動や田んぼの生きもの、有機農業に関心を持っていく。その姿をみて、それまで「ドジョウくらいしか目につかなかった」お父さんも田んぼの生きものが気になるようになった。感想文の世界でも、自分自身や家族の生き方を問い直す動きが生まれている。(阿部)

▼学校のミニ田んぼにアイガモを放すとは、大胆な発想だ(P78)。五羽のヒナで生き残ったのは一羽。それでも、除草効果、害虫駆除効果はバツグンで、イネツトムシをパクパク食べるようすを校舎の前で見せてくれる。お役ご免となったアイガモを食うか食わざるか――。都会でも市街地でも、やる気と工夫さえすればなんでもできる。そんな気にさせてくれたアイガモくん。先日から、卵を生みだしたとか。(伊藤)


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