いのちつぐ「みとりびと」第3集

いのちつぐ「みとりびと」第3集
全4巻 巻構成
  • 「もうひとつのお家」ができたよ
  • よかった、お友だちになれて
  • さいごまで自分らしく、美しく
  • みんなでつくる「とも暮らし」

    いのちつぐ「みとりびと」第3集

  • いのちつぐ「みとりびと」第3集病や障がいがあっても最期までその人らしく暮らせる「もうひとつのお家」、ホームホスピス。そこは死を待つ家ではなく、人との出会いやつながりの中で生き抜き、看取られていく「とも暮らし」の場。そこに暮らすおばあちゃんたちに寄り添い日常の生活や看取りの姿を活写、生命力と愛情あふれる温かな看取りの世界を描く。
    著者國森康弘 写真・文
    ISBN9784540161599
    発行日2017年2月
    判型/頁数AB/各32ページ
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  • 「もうひとつのお家」ができたよ

  • 「もうひとつのお家」ができたよ多美ばあちゃんは、東京の住宅地にできたホームホスピス「楪」の入居第一号。そこでの日常の生活、家族や入居者(友)同士の交流、お友だちの看取りなど、生命力と愛情あふれる温かな看取りの世界を描いていきます。
    著者國森康弘 写真・文
    ISBN9784540161605
    発行日2017年2月
    判型/頁数AB/32ページ
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  • よかった、お友だちになれて

  • よかった、お友だちになれて重いガンをかかえてホームホスピスにきた喜代子さん、少しおせっかいで先に暮らしていた清子さんとギクシャク。でも「とも暮らし」を続けるうちにかけがえのないお友達に。やがて清子さんに看取られて旅立ちました。
    著者國森康弘 写真・文
    ISBN9784540161612
    発行日2017年2月
    判型/頁数AB/32ページ
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  • さいごまで自分らしく、美しく

  • さいごまで自分らしく、美しく娘さん夫婦による介護が難しくなり、やむなくホームホスピスにきた清子さん。でも、自分らしく人間らしい生活の中で新しい友もでき、家族と深く理解し合えるように、そして娘さんは添い寝しながら母を看取りました。
    著者國森康弘 写真・文
    ISBN9784540161629
    発行日2017年3月
    判型/頁数AB/32ページ
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  • みんなでつくる「とも暮らし」

  • みんなでつくる「とも暮らし」「楪」での「とも暮らし」は、両親を看取った主婦の思いから生まれ、そこに暮らす人や家族、旅立つ人、医療・介護の専門職やボランティアなどに育てられて、大きな家族のようにゆるやかに温かくつながっていきます。
    著者國森康弘 写真・文
    ISBN9784540161636
    発行日2017年3月
    判型/頁数AB/32ページ
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このシリーズの特徴

 看取りの意味や在り方(この本のテーマ)について。高齢化の進行(日本の高齢化率は全国平均23%)とともに国民的な関心事となり、「看取りの文化」を取り戻す実践も広がっている。「いのち」「絆」について大震災を機に改めて深く問い直されている。
 この絵本の舞台である滋賀県の農村地域は高齢化率が40〜50%に迫ってきており、数十年後の日本の姿とも言える。そこには自宅で最期を迎えて、笑顔で旅立ち、あふれんばかりの生命力と愛情(いのちのバトン)を受けつぎ手渡す死がある。
 看取りや死を冷たい終末としてではなく、あたたかで次代に「いのちつぐ」ものとしてとらえ臨場感豊かに描く、この写真絵本を子どもらと一緒にお読み下さい。

第2集「あとがき」より

 琵琶湖の東に広がる永源寺地域を舞台にした写真絵本『いのちつぐ「みとりびと」』第1集で見たように、世界中の人が自分のいのちをまっとうし、あたたかい看取りができたらと、心から願っています。
 でも東日本大震災では、2万もの人がいのちを失います。……そこには、家族が寄り添えなかった突然の別れが数多くありました。同時に……、いのちをつないでいこうとする人たちが生きています。
 そのすがたに接したとき、私は、そこに生きる人々の「バトンリレー」を見つめなければ、と強く思いました。そして、南相馬市や宮城県沿岸部で取材・撮影を重ねました。ひじょうにきびしい環境のなかでも、いのちのバトンをしっかりとつないでいく家族や、それを支える多くの方々に出会うことができました。いのちの有限性と継承性—。この作品でも写しこめていればと、祈ります。

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著者紹介

写真・文●國森康弘(くにもり・やすひろ)
写真家、ジャーナリスト。1974年生まれ。神戸新聞記者を経て、イラク戦争を機に独立、イラク、ソマリア、スーダン、ウガンダ、ブルキナファソ、ケニア、カンボジアなどの紛争地や経済貧困地域を回って撮影・取材。国内では、戦争体験者や野宿労働者のほか、近年では看取り・在宅医療・地域包括ケアの撮影・取材に力を入れる。 2011年度上野彦馬賞、コニカミノルタ・フォトプレミオ2010、ナショナルジオグラフィック国際写真コンテスト2009日本版優秀賞など受賞。著書に『家族を看取る』(平凡社)、『証言沖縄戦の日本兵』(岩波書店)、『子ども・平和・未来 21世紀の紛争』(岩崎書店、共著全5巻)、『3・11メルトダウン』(凱風社、共著)、『TSUNAMI3・11: 東日本大震災記録写真集』(第三書館、共著)などがある。

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