うんこでつながる世界とわたし

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ごはんを食べれば出るうんこ。本当は身近なはずなのに、今は水に流れて見えなくなってしまう。世界にはそんなふうに、大事なことなのに隠されて見えなくなってしまったものがたくさんあるのでは? 「うんこはサイアク」と言ってしまった小学生のケンタは、フンコロガシのスカラさんに「うんこの国」に連れていかれます。すると自然環境、食べものと農業、命の循環、ジェンダーとSDGsにもつながる世界の課題が見えてくるのです。躍動感のある絵が、自分と世界、そして他者を知る冒険へと子どもたちを導き、未来を考える扉を開きます。
■2022年【新刊】絵本チラシはこちら(PDF)著者 湯澤規子 編/石井聖岳 絵 ISBN 9784540211218 発行日 2022年2月 判型/頁数 AB/各32ページ -
うんこってサイアク?嫌われ者?でも視点を変えると、うんこはある種の生物にとっては食べ物になったり、火を燃やすためのエネルギーになったりと、私たちのくらしの中で役に立っていることがわかってきます。フンコロガシと一緒に旅する、主人公のケンタが神話の中や自然の巡りを知るうちに、いのちの循環の中にうんこがあることに気がつきます。
著者 湯澤規子 編/石井聖岳 絵 ISBN 9784540211225 発行日 2021年12月 判型/頁数 AB/32ページ -
世界のトイレ、古代のトイレはどんなの?お尻は何でふいていた?流れたあとはいったいどこへ?うんこで大根が買えた?土の中でははたらきから、バキュームカーの登場、下水道の仕組みまで。時代や場所によって宝物にもなったり、じゃま者にもなったりするうんこ。その歴史と社会との関係が見えてきます。
著者 湯澤規子 編/石井聖岳 絵 ISBN 9784540211232 発行日 2022年1月 判型/頁数 AB/32ページ -
安全な場所でうんこができるのは平和な証拠。世界には安全な水やトイレがない地域もあるのです。うんこから私たちの未来のくらしと深くかかわる食、環境、平和、ジェンダーなど、SDGsにもあがっている問題がつぶさに見えてきます。
著者 湯澤規子 編/石井聖岳 絵 ISBN 9784540211249 発行日 2022年2月 判型/頁数 AB/32ページ
うんこでつながる世界とわたし(全3巻)
きれい? きたない?
どこからきてどこへいく?
うんこがにぎる未来社会
著者紹介
編●湯澤規子(ゆざわ・のりこ)
法政大学人間環境学部教授。専門は人文地理学、地域経済学、農村社会学、地域史・産業史。「生きる」をテーマに地理学、歴史学、経済学の視点から日常を問い直すフィールドワークを重ねる。著書に『ウンコはどこから来て、どこへ行くのか』(筑摩書房)、『7袋のポテトチップス』(晶文社)など。
絵●石井聖岳(いしい・きよたか)