「便利でラクなアイデア除草」コーナーより
田んぼでスイスイ初期除草
中野式除草機栃木県茂木町・中野英樹さん
昨年の5月号で紹介した「中野式除草機」。表層1〜1・5cmの発芽層だけをシャカシャカと撹拌し、発芽したての幼い草を浮き上がらせる。下層のタネは眠ったままなので、2番草の発生が少なく、初期に2回除草すれば、秋までほったらかし。夏の炎天下での草取りから解放されるという。
果たしてその実力やいかに?
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左から開発者の中野英樹さんと、愛用者の矢野久さん、木村清一郎さん。矢野さんは酪農家だが、耕作放棄地を復田してオーナー制度を始めた。オーナーは中野式除草機を使って自分で除草し、アゼ草刈りもするのが条件(写真はすべて倉持正実撮影)
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裏側から見たところ。木ネジに約4cm間隔でピアノ線が張られている(特許第5147086号)
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田植え約1週間後。水の深さは4〜5cmが最適。前後10cmほどの範囲で小刻みな動きを5、6回繰り返す(動く範囲が広すぎると効果が出ない)。イネの株が振動で揺れるくらい株元ギリギリまで寄せて作業する
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発芽層が液状化して根と泥が分離。発芽後の草は比重が軽く、水面に浮き上がってくる
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中野さんの田んぼ。草がみごとにない。1回目の作業のあと、10〜14日してもう1度かけるだけで抑えられる。草の生え方は年々おとなしくなる
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取材に向かう前の田んぼで出会った丸山さん一家。矢野さんのオーナー制の田んぼで除草を楽しむ!?
購入先:中野水田除草研究所
動画がルーラル電子図書館でご覧になれます。https://lib.ruralnet.or.jp/video/
この記事の掲載号『現代農業 2017年5月号』特集:初期除草の知恵 虎の巻
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