![]()
「連載 私の現役バリバリ体操 第9回」より
ゴルフボールとピンを踏んで、重病がよくなった!?
岡山・坂本堅志
足裏マッサージ器を自作
私の趣味はゴルフと野菜づくりです。ゴルフではOBがよく出ます。そのつど山に入りボールを探します。その際、他人のロストボールも拾えるので、おかげで廃物がたくさん溜まりました。ゴルフでストレスを溜め、野菜づくりでストレスを解消しております。
![]()
手作りの木箱にゴルフボールを入れて、踏む。筆者はこの足裏マッサージを1回約1分、1日に4回ほど繰り返している(写真はすべて小倉隆人撮影)
以前、温泉旅行に行ったとき、風呂場にさまざまなマッサージ器が置いてありました。足裏は第二の心臓といわれ、そこをマッサージすると健康にいいと書いてありました。そこで、ゴルフボールで足裏マッサージ器を作って、私の病を治せないかと考えました。
最初は魚のトロ箱にボールを入れて踏みました。その後、改良を重ね、現在は専用の丈夫な箱を作りました。この箱にボールを入れ、またはピン(ゴルフのグリーンマーカー)を刺した板を敷き、毎日何回も踏みます。テレビ番組で取り上げられた、骨の働きを活性化させるかかと落とし(つま先立ちの姿勢からかかとを落とし、全身に振動、刺激を与える健康法)も、この上で行ないます。
この足裏マッサージ器の特徴は以下の通りです。
・手軽に利用できる。
・ボールに凹凸(ディンプル)があり、また、不規則に動くので、いい刺激になり、バランス感覚も養われ、転倒防止に役立つ。
・簡単に移動できる。
・電気代がいらない。
気をつけるのは、踏んでいるときボールが動くので、転倒しないように固定物につかまることです。慣れたら箱に入れるボールを少なくします。すると、ボールの動きがよくなり、広い範囲で足裏を刺激できます。ピンを踏めば、さらに刺激が強くなります。
![]()
ゴルフボールを踏む筆者。ジャガ芽挿し(2017年3月号など)やサト芽挿し(2017年5月号)の記事でも登場。足裏マッサージ器は近所の人たちにも作ってあげる
持病を克服、元気に農作業
はじめてまだ1年半あまりですが、足裏が重要な体の一部であることが実感できるようになりました。体調が非常によくなり、毎日農作業に精を出しています。
私には持病が二つあります。一つは心臓の冠動脈狭窄症です。4年前に手術を受けましたが、その後も心臓が苦しくなることが度々ありました。足踏みをはじめてからは血液の流れがよくなったのか、苦しむことがなくなりました。また、足のふくらはぎにできていた静脈瘤がなくなりました。
![]()
ゴルフのピンを踏むと、より刺激的。痛すぎる場合はタオルを敷くか、厚手の靴下を履いて調節。写真の足裏マッサージ器は、手前のマスにピンが設置してあり、奥のマスにボールが入れてある
二つ目は難病の後縦靱帯骨化症です。腕がうずき、両手がしびれます。これを治せないか、進行を止められないか、足踏み器にかけて踏み続けております。その影響かどうかわかりませんが、現在はありがたいことに進行が止まっています。
私の足踏み器を使っている知人からは「血液検査の数値がよくなった」「足のむくみがとれた」「水虫が治った」「しもやけができなくなった」「こむら返りが起きなくなった」などの話を聞きます。
![]()
ピンの部分(手前のマスの底)をひっくり返したところ。板にゴルフのグリーンマーカーが刺してある
大リーガーのイチロー選手はアメリカへ足裏マッサージ器を持って行きました。また、国内の一流スポーツ選手の多くは、子供の頃からなんらかの足裏マッサージを受けていたそうです。健康面だけでなく、スポーツなどさまざまな分野でも活用できればと思っております。(岡山県赤磐市)
取材時に撮影した動画が、ルーラル電子図書館でご覧になれます。
この記事の掲載号『現代農業 2017年9月号』巻頭特集:夏の石灰欠乏に挑む
モミすり機 掃除&メンテ術/夏播きは遮熱でうまくやる/葉取らずリンゴで活路を開く/脱・化粧肉の子牛に注目!/農機メンテ コンバイン・バインダー編/もうやめられない、ラッカセイ/GAPが知りたい ほか。 [本を詳しく見る]