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地元食品企業は食育の応援団
――たべもの加工体験で学校・家庭・地域を結ぶ
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◆「かんころ餅」がつなぐ離島生産者と子どもたち
長崎県佐世保市 (有)草加家代表 高木龍男……6
◆食育で地域づくりをコーディネート! 食品企業と消費者をつなぐ地元スーパーの挑戦
佐賀県佐賀市 アルタ・ホープグループ 販売促進企画室長 池田龍二さん……14
◆しょうゆの不思議を五感で伝える 「しょうゆもの知り博士」がやってきた!
――日本醤油協会「出前授業」の取組み―― 山猫通信社 篠宮早苗……22
【実践講座】食品企業に教わるたべもの加工術 味噌・豆腐・納豆をつくろう!
◆樽がなくともボトルでできる! ペットボトル味噌
長野県中野市 (有)小林醤油店 小林登さん……29
◆水分をしっかり含ませて おいしい手づくりざる豆腐をつくろう!
埼玉県ときがわ町・とうふ工房わたなべ 渡邉一美さん……34
◆こんなにカンタン! 失敗なしの手づくり納豆
会津の納豆屋さん 五代目元祖白糸納豆 西村文享さん……40
地元食品企業は食育の応援団! 食文化・食品加工のお話はこの講師陣にお任せ!……44
《食と農の応援団コーナー》
◆鼎談 全国の栄養士へのメッセージ 栄養士としての生き方は地域に学んだ
鹿児島女子短期大学名誉教授 外西壽鶴子/NPO法人霧島食育研究会代表 千葉しのぶ
熊本県玉東町立玉東中学校栄養教諭 松本珠美……48
《シリーズ》栄養教諭〜地域とつながる食育をめざして(3)
◆地域に学校給食応援団を発掘するには?地場産給食二五年のあゆみを振り返る
佐賀県・多久市立南部小学校 主任学校栄養職員 福山隆志 ……60
◆生産者からのおすそわけ 給食にそえたい産直レシピ まとめ・編集部 ……68
◆【コラム】1万3000人が来場!「食育推進全国大会in島根」突撃レポート 農文協提携局……72 |
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樽がなくともボトルでできる!
ペットボトル味噌
▼長野県中野市・(有)小林醤油店 小林登さん(文・編集部)
四〇人クラス中二、三人! 味噌汁離れの実態にがく然
小林登さんは、中野市や長野市の小学校約一〇校で「味噌づくり教室」の講師を務めている。平成十三年に小学校の総合学習の講師として招かれたのがきっかけだった。
講師を引き受けるようになった当初、衝撃的なできごとがあった。授業に招かれて教室に入った小林さんは、子どもたちにその日の朝ご飯について聞いてみた。
「朝、味噌汁食べてきた人、手をあげて」
小林さんの問いかけに、手を挙げたのはクラスの四〇人中、わずかに二、三人。両親が共稼ぎという家庭が多く、朝ご飯は牛乳とパンという子どもがほとんどだった。サラダがついていればましなほうで、ご飯に味噌汁という、昔ながらの食生活は、もはや過去のものとなっていることを実感した。
減塩だから年度内に熟成!
誰でも手軽につくれることを知ってもらい、味噌を身近に感じてもらうことはできないものかと考えた末、小林さんが考案したのが「ペットボトル味噌」だ。透明なペットボトルだから外から熟成の様子を観察することもでき、学校での教材としても使うことができる。
ボトルに詰めるのは、小林さんが手掛けてきた減塩タイプの味噌。普通の味噌に比べて熟成が早く、二〜三ヵ月でできあがる。収穫した豆を使って十二月までに仕込めば、年度内に食べることができる。そのつくり方をご紹介いただいた。
(つくり方は本誌をご覧ください)
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