食農教育 No55 2007年5月号より
次号予告 『食農教育』6月号(55号)2007年6月12日発売
特集 散歩と道草の技術(仮題)
最近の子どもは習いごとや塾で忙しいのか、道草を食うことが少なくなった。子どもだけでなく、現代人は目的なくぶらぶら歩くということがない。しかし散歩や道草は思いがけない発見の機会ではなかったか。総合学習の原点でもあった散歩と道草の現代的な復活の可能性をさぐる。
■若手の先生の入門/いまも生きる昔のモノサシほか
■保育園・幼稚園/クッキング保育の実際ほか
■土日の食農教育/究極の竹遊びほか※内容は予定です。変更する場合があります。
編集室から
▼稲作体験でよく使われる昔の道具は千歯扱き(脱穀)と唐箕(風選)。杵や水車を使うこともある(精米)。でも、昔はどうやって籾摺りしてたんだろう? まさかすり鉢とボールではあるまい……。そんな長年の疑問が解けた。「土ずるす」「木ずるす」という道具(六〇頁)。土ずるすは壊れやすく、しかも石臼と同じように目立て職人が必要なことが、農家の納屋からいちはやく姿を消した一因だとか。(伊藤)
▼若手のK先生と会った。彼曰く「石釜をつくってピザを焼く(先輩の先生の実践)というような大きな実践を今はできないけど、教科書を素材にするという誰にでもできるベースで、個性的な授業をして子どもたちと楽しみたい。それが僕にとってカッコイイ実践です」。そういうのがカッコイイんだ。それなら二五頁からの記事は、カッコイイ実践アイデアが満載だね!(松田)
▼「有楽町で岩手の中学生がワカメを売ってたわよ。それも自分たちが育てたワカメなんだって!」と、興奮した知人に教えられた。それが末崎中学校の生徒たちだった。一年生は種巻きから収穫、塩蔵加工、二年生は芯抜き・袋づめと修学旅行での販売、三年生は豊かな海を生み出す森づくり(一五四頁)。地元の漁家と四つに組んだ三年間の実践だ。(阿部)
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