日本全国、それぞれの土地でおじいちゃんやおばあちゃんやそのまたご先祖様たちが知恵と工夫を重ねてつくってきた産業や文化。
その土地ならではの自然をたくみに生かした暮らしを訪ねる「見る地理の本」。
同じ産業でも地域によってどんなちがいがあるか、自分のふるさとの特徴とくらべてどうか、調べてみよう!
◎地元の人へのインタビューと実際に訪れた印象、資料・統計からのまとめなど、調べ学習に必要な要素を満載!
◎地域の伝統行事や文化、歴史/各地の特色ある産業/身近な環境保護の取り組み…がわかる!
情報コーナーも充実
★全国140カ所のまち・むらを取材
★調べ学習のための問い合わせ先やインターネットURLも掲載
★各巻のテーマに関連したその他のまち・むら約500カ所のリストつき
★各巻に、地域学習のもう一つの視点となるコラム「名水百選」「音百選」「水源の森百選」「かおり百選」「道百選」「森林浴百選」つき
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このシリーズで、あなたは日本各地でその土地だけのさまざまな産業・文化・自然があることを発見するでしょう。
第1巻「日本列島の農業と漁業」は、自然を相手にする農林漁業が、土地ごとに異なる生活をつくりだしてきたことがわかります。いま、昔ながらのスタイルをしっかり守るところもあれば、時代に合わせて新しい作物をつくったり、伝統的な作物の新し利用法を開発するところもあります。
第2巻「地域の伝統行事」は子どもも大人も待ち遠しい祭りや行事の数々。秋田の「なまはげ」や岩手の「チャグチャグ馬コ」のように全国的に有名なものから地域の人しか知らない行事まで、いずれも本来はその地域で元気に暮らしていけるよう願いをこめたものであることが伝わってきます。
第3巻「地場産業と名産品1」と第4巻「地場産業と名産品2」では、その土地ならではの食べものや、歴史と工夫を重ねた織り物や染め物、焼き物ほか、それぞれの地域独特の産業が満載です。
第5巻「特色ある歴史と風土のまち」。ここでは古代の遺跡や中世の荘園など、景色から歴史と伝統を感じられるまちやむらが紹介されます。
第6巻「恵まれた自然と環境を守る」では、貴重な自然を残したふるさとで、その自然を守ることが、そこに住む人々の暮らしを豊かにすることにつながっている例と出会うことができます。
全体を通じて、ふるさとの暮らしはそれぞれに個性的で、どれもが魅力的であることが感じられると思います。その魅力の原因はなんでしょう? おじいさんやおばあさん、そのまたご先祖さまたちが、その土地の自然がもたらす恵み(ときには厳しさ)と上手につきあいながら、ずっとその土地で暮らしてきた知恵や工夫の積み重ねではないでしょうか。
うれしいことに、このシリーズでとりあげたまちやむらでは、こうした先祖から続く地域の知恵や工夫がいまでも大切に受け継がれ、ときには現代に合わせた新しい工夫がつけ加えられて、さらにふるさとの魅力を増しています。
日本各地でいまも元気にがんばるふるさとの姿を発見してください。そして、あなたのふるさとにもきっとある何かを大事な宝物を発見してくれれば、これ以上嬉しいことはありません。
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監修者:中川重年
京都学園大学バイオ環境学部教授。
専門は里山学、森林科学、環境教育。
市民による里山の保全・有効利用を通じて地域社会の振興と自然との共生を実践研究している。
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