月刊 現代農業
ルーラルネットへ ルーラル電子図書館 食と農 学習の広場 田舎の本屋さん

facebook ツイート
巻頭特集

(黒澤義教撮影)

自然災害からの復旧、耕作放棄地の再生、
水路補修や農地集積……。
行政の事業を待つよりも、自分でやれば安いし、早い。
業者じゃ気づかない、かゆいところに手が届く。

農道・水路の自主施工−溝掘り・側溝掃除

テコで泥を上げる側溝掃除スコップ

栃木・阿部雅美

自作の側溝掃除具で泥上げをする筆者

 

 私は72歳の稲作農家で、発明が趣味です。日ごろからラクな作業方法や効率化を意識し、苗箱つかみ「ちょい楽ちゃん」や荷上げ機など様々な器具を考案してきました。2年ほど前に作った「側溝掃除具」もその一つ。

 地元の用水堀はコンクリート側溝になっていないところがあります。崩れると水が流れにくくなるので、底に溜まった土砂をスコップで上げるのがたいへんでした。腰を曲げての作業は、腰痛の原因にもなります。そこで実験を重ねて、腰を伸ばしたまま側溝の泥上げができる器具を考えました。

 材料は、建築用単管パイプ(2m1本、1m1本、30cm1本)、クランプ2個、1mm厚の鉄板、角型スコップ1本。ホームセンターで合計5000円くらいでそろいます。

 作り方は簡単です。最初に角型スコップの三方に幅4cmに切った鉄板を溶接。これは一度にすくえる土砂の量を多くするためです。次に、スコップの柄をディスクグラインダーで切り、代わりに2mの単管パイプを溶接して柄を長くします。

 そして、この2mパイプの真ん中あたりで1mパイプ(支柱)が直交するように自在クランプで留める。さらに、足掛け用の30cmパイプをクランプ留めすれば出来上がりです。

土砂が固まっているときは、足掛けを踏み込む

 

 使い方は以下の通り。

① スコップを側溝の土砂の下に潜り込ませたら、1mパイプの支柱を垂直に立て左手でしっかり押さえる。

② 右手で2mパイプの柄を下に押すと、テコの原理で土砂が持ち上がる。

③ 支柱を手前、または奥に傾けるようにして土砂を側溝の土手に落とす。

 側溝掃除具は除雪にも使えます。その場合は、スコップを大きくし、支柱の1mパイプが滑らないように底部にゴムを付けてください。

(栃木市)

 


動画がルーラル電子図書館でご覧になれます。
http://lib.ruralnet.or.jp/video/

 

「田舎の本屋さん」のおすすめ本

現代農業 2020年12月号
この記事の掲載号
現代農業 2020年12月号

特集:安い、早い、かゆいところに手が届く 農家の土木
2020年の異常気象の中、横田農場がノリノリなわけ/局所加温にひと工夫/ナシの2本仕立てにはコツがある/乳牛も草で育成 過肥を防いで繁殖能力が上がった/ますます熱い!農家のサツマイモ加工/農作業事故ゼロを目指す/種苗法改定に異議あり! Q&Aでよくわかる 日本の育種力は、農家の自家増殖が支えている ほか。 [本を詳しく見る]

改良・改造 手づくり農機傑作集 改良・改造 手づくり農機傑作集 第2集

田舎の本屋さん 

もどる