「総合的な時間」の総合誌
農文協
食農教育  
農文協食農教育2005年5月号
 

食農教育 No41 2005年5月号より

 次号予告 『食農教育』7月号(42号)2005年7月12日発売

特集 田んぼの虫(仮題)

 田植えが終わると学校田も一段落。子どもたちの関心も稲や田んぼから離れがち。しかし、この時期の水の張った田んぼは生きものたちがもっともにぎわう季節。虫に目を向けることで、人間の暮らしと生きものたちの共生が見えてくる。教室のミニ田んぼビオトープづくりの工夫や地域の農家とともに行なう田んぼの生きもの調査の方法も。

●素材研究 塩

 さまざまな塩のテイスティング、塩の体内でのはたらき、海水からの塩づくりの入門編から本格編、人類とともにある製塩の歴史まで。

編集室から

▼最近、授業づくりに苦労する若手の先生が多いと聞く。しかし、新任の先生も、やり方次第でベテラン並み(それ以上?)の授業ができるのが、総合的な学習のようだ。そのためのポイントが、2つあるのに気づいた。答えは、22頁からの記事と34頁からの記事をよくお読みいただきたい。ヒント。教科書のない「ゼロからのスタート」が総合的な学習だから。(松田)

▼生きものがいっぱいの藤沢市の大庭城山幼稚園。井上園長は「この園庭は山砂、黒土、赤土、砂利と4つに分かれていて、それに合わせて土遊びをするとか菜園にするとか用途を使い分けているんですよ」と、まるで畑のことように話す。そんな農家的感覚をもって23年も食農教育を続けてきた井上園長の言葉(60頁)だけに「食農を全員に全プロセス体験させようとこだわるべきではない」という言葉が重みをもつ。(阿部)

▼当然だが、人間は身体だけでは生きていけないし、頭だけでも生きていけない。身体と頭、両方を十二分に使うことが、よりよく、楽しく生きるための方法なんだな、と特集を読んで思った。押し付けではなく、わが子の身体と頭をどう使わせるか、クラスの子のをどう使わせるか。親や教育のプロなら、年に1回くらい頭を悩ますことがあっていい。新学期、みなさんのたくらみにぜひ役立てていただきたい。(伊藤)

●環境学習・食農体験を支援する「信州つがいけ食農学習センター」

 栂池自然園や白馬の山々を舞台にした自然観察とアウトドア、周辺の加工施設や工房などを利用した食農体験が存分に楽しめるロケーションです。農文協の「食と農の学習データベース」や充実した調べ学習の資料、図書をそろえた絶好の学習環境にあります。

 体験メニューがいっぱいの食農教育講座を毎年好評開催中(詳しくは72頁)。

 もちろん家族旅行や移動教室にもご利用いただけます。研修・宿泊施設として、ぜひご活用ください。

連絡先 (財)長野農文協 栂池センター

〒399―9422 長野県北安曇郡小谷村栂池高原 電話0261―83―2304 FAX0261―83―2621

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