「総合的な時間」の総合誌
農文協
食農教育  
農文協食農教育2008年11月号
 

読者のみなさまへ  2008年11月号のおすすめ記事

(社)農山漁村文化協会  編集局 教育雑誌・教育書グループ

 

 いつも本誌をご愛読いただき、誠にありがとうございます。『食農教育』は今月号より、新しい編集態勢のもとでスタートいたしました。より一層、読者のみなさまの立場に立った誌面づくりを行なっていきます。今後ともよろしくお願い申し上げます。

 さて、今月号では「落ち葉」を大特集いたしました。

 この季節、校庭や公園に大量に落ちる落ち葉を、ステキな教材(宝)として見たことはありませんか?

 今月号では、兼業農家でもあり、神奈川県平塚市の小学校で校長先生をされている毛利澄夫さんに、学校での多彩な落ち葉活用術をご紹介していただきました(20頁)。

 毛利さんは、学校園での落ち葉堆肥活用はもちろん、その手前で、落ち葉プールをしたり、カブトムシ飼育をしたり、落ち葉に棲む生き物を観察したりと、子どもたちといっしょに先生や大人がチョットいたずらをしでかしてみるような、遊びを工夫するスキマのある教材として、落ち葉の魅力を語っています。

 また、落ち葉処理を業者にまかせ、結果的には、輸送や焼却に必要なエネルギーをムダ使いしている多くの学校現場があることも指摘しています。教室で環境問題やゴミ問題を子どもたちに語るいっぽうで、足元にある校庭の落ち葉を迷惑がっている。そんな世の中って、やっぱりどこかヘンですよね?

ちなみに毛利さんは、校区内の団地の管理組合から毎年タダで数百袋もの落ち葉を運んでもらっています(落ち葉の量が少なかった前任校)。それまで、業者にお金を払って、ゴミとして燃やしていた管理組合も大喜び。丁寧にゴミを分別して運んでくれるとのことです。

 本特集では「落ち葉は宝・いのちの源」を合言葉に、小中学校の先生だけでなく、普通高校の先生や農業高校の元先生、カブトムシ愛好家、農家のお母さん、腐葉土製造業者などにもご登場いただき、その魅力・おもしろさを大特集しました。

 また、小特集では、サツマイモやイネ、ダイコンの収穫をいかにおもしろく演出するかについての工夫を集めました。

 東京都の若手教員である三ツ矢和仁さんは、本誌2002年9月号にてご紹介した「簡単石窯」を製作・活用していますが、学校現場の事情にあわせて、自由自在に製作・解体・保管できるうえ、低学年でも積み木感覚で1時間もあれば製作可能だと、その魅力を紹介してくれました(79頁)。そのほか、ダイコンを収穫させるさいには、葉っぱつきのままゴミだし用のビニール袋に入れて担いで帰らせ、サンタさん気分でお母さんたちをびっくりさせるのがいい(88頁)など、現場の工夫が盛りだくさんです。

 さらに、新学習指導要領で必修となり話題を呼んでいる、中学校技術・家庭科の「生物育成」(栽培)についての実践と提案(114頁)や、特別支援学校で展開される、作物や生徒と真剣にむきあった「農の教育力」についての記事(157頁)、読者プレゼントのコーナー(64頁)もスタートしました。

 ぜひ、本誌についてのご意見・ご感想をお寄せください。お仲間にもご紹介いただければ幸いです。

 なお、次号では、これまた身近すぎてあまり意識化されてこなかった「おにぎり」の価値や教材性を探る特集を予定しております。

小特集では、食材高騰を乗り切り、ピンチをチャンスに変える給食現場の工夫を取り上げます。また、おもに栄養士・調理員さんむけのアンケートを作成しました。関係する学校や給食センターの情報を編集局までお届けいただけると幸いです。

(2008年10月10日)



「給食食材の高騰を乗り切る工夫」に関するアンケート

アンケートは終了いたしました。ご協力本当にありがとうございました。

農文協食農教育2008年11月号

ページのトップへ


お問い合わせはrural@mail.ruralnet.or.jp まで
事務局:社団法人 農山漁村文化協会
〒107-8668 東京都港区赤坂7-6-1

2008 Rural Culture Association (c)
All Rights Reserved