▼[特集]
生産と消費を結ぶ
賢い消費者になるために……野本恵美子
家族みんなに１杯のご飯を……藤木勝
回転寿司から見えてくる学び……菅野久実子
安全・安心な「食」を確保するために……笹野武則
モノのモトをたどる授業を……北野玲子
体験して受けとめる学習旅行……亀山俊平
消費者教育は、単に安全で・良い商品を購入する知識を子どもたちに身につけさせるだけでなく、子どもたちがものつくりを体験し、ものの生産過程を知ることが必要だ。そのことを通して、価格だけに左右されずに、農家の生産を維持する仕組みを考える力を身につけることにつながる（野本記事）。以上の問題意識から、「生産と消費を結ぶ」学習を特集した。
第一の切り口は、流通過程を知ること。回転寿司のメニューから、食材の原産地をたどり、フード・マイレージを計算する授業（菅野記事）を紹介し、「冷凍ギョーザ事件」を招いた生協の問題点（笹野記事）を明らかにする。第二の切り口は、自ら栽培して、食べる体験をすること。コンクリートを混ぜる舟を使った稲つくりと収穫後に家族で交流して食べる授業（藤木記事）と、栽培して食べるだけでなく、栽培してものつくりにつなげる（綿）授業（北野記事）を紹介。第三の切り口は、生産地＝農村の暮らしを体験すること。秋田県での農村宿泊体験（亀山記事）を紹介した。
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