▼[特集]
技術・生活・自然と結ぶ環境教育
環境教育の今日的課題……近津経史
これからの環境教育のあり方……朝岡幸彦
里山から技術を問う……飯島博
渡良瀬遊水池の自然と歴史を未来へ……高松健比古
住生活学習を環境教育の視点で……妹尾理子
工学系学生の創生型環境教育……穂坂明徳
クルマ依存社会と子ども……上岡直見
【研究報告】漏刻を作る(1)……小林公
環境問題に関する知識は、黙っていてもふえていく。しかし、問題に向かって少しでも状況を変えようという人間の主体的な力は、簡単には育たない。そのような主体的な力を、学校や地域で、子どもたちの中にどう育てればよいのか、その糸口を探ってみた。
学校では、環境問題を社会科・理科などの教科分野に分けて理解するのではなく、総合的に捉えるための地域調査学習の方法を身につける必要がある(近津記事)。また、地域では、身の回りの自然と対話できるような場を、大人と子どもが共同して創りだすことで、環境問題に立ち向かう主体を育てることができる(朝岡・飯島記事)。技術・家庭科に関わる事例としては、住居の暑さを体感しながら科学的に分析する方法を身につけ、伝統的な住居の環境的な合理性を認識する授業を紹介する(妹尾記事)。
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