▼[特集]
特集:教育情勢の厳しさに抗して豊かな学びを―第54次全国研究大会
【基調報告】教育基本法の理念に立ち返り実践をすすめよう……産教連常任委員会
【特別講演】今の教育問題の大きな原因を考える……齋藤健次郎
特別講座】いま、田中正造に学ぶこと……布川 了
こんなレポートが発表されました……「ものづくり」分科会
教材・内容の貧弱化を食い止めよう……「電気・機械とエネルギー変換」分科会
「食育」から「食農」へ……「栽培・食物」分科会
「不得手な生徒」への支援をどうするか……「情報とコンピュータ」分科会
「家庭内労働〜地域の学習」へ新たな視点を……「家族・家庭生活」分科会
学習目的と評価の課題……「学校づくり・教育課程と評価」分科会
内容・体裁とも使いやすい教科書を……「教科書と授業実践」分科会
環境教育に求められる哲学……「環境教育および総合学習」分科会
恒例の教材・教具発表会……編集部
宇都宮で開催された産教連・全国研究大会の報告集。ますます厳しさをます教育情勢のもと、単なる知育ではない「どんな大人になるかを考える」教育を確信をもってすすめようという基調報告。その困難な現在の教育情勢をもたらした原因を、戦後の学習指導要領の内容の変遷から考えた特別講演。さらに、大会開催地・栃木県の地域性を、足尾鉱毒問題にかかわった田中正造の思想遍歴から浮き彫りにした特別講座などで、巻頭を飾った。
極端な授業時間数の削減のなかで、教育内容の貧弱化をいかに食い止めるかという討議がつづく分科会報告では、地元・栃木県からの、地域の食材・小麦粉を活用して新しい麺料理を開発した高校家庭科の実践、魚を丸ごといただく鰯の手開きで、6つの調理法に挑戦した中学校家庭科の実践が、困難な情勢のなかでも豊かな学びを構築できる可能性を示した。
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