▼[特集]
未来に伝えたい私の実践
未来を切り拓くための技術教育の課題……鈴木賢治
これが私の授業!……野田知子
直流・交流を理解させるための教具の工夫……長澤郁夫
いつまでも使える教材を……居川幸三
布加工の大切さを改めて問う……野田惠美子
エネルギー変換の明確なベビーエレファント号……藤木勝
鋳造・旋削によるキーホルダーの製作……亀山俊平
産教連の成果に学ぶ……金子政彦
【論文】「箸と鉛筆は同じ持ち方」という指導を考える……向山玉雄
【資料】『技術教室』総目次……編集部
産業技術の発展で、生活のなかから「生産すること」が奪われ、最近はコンピュータの発達で、「考えること」すら奪われつつある。このような状況では、子どもたちは「内面の発達」を獲得することができない。未来を拓く技術教育には、内面を発達させる「体験」を子どもたちに与えることが必要だ(鈴木記事)。そのために、産教連の会員たちが蓄積してきた授業案・教材案を披露する。
細切れの技術ではなく、素材に触れるところから、製品を完成させるまでの「丸ごとのものづくり」を体験させたい。そのための、一尾魚の調理の授業(野田記事)、金属加工の全ての分野を学べるキーホルダー製作(亀山記事)、糸をつくり、布を織り、体を包む衣類をつくる被服の授業(野本記事)を提案。また、わかりにく「交流」を理解しやすくするモデル教具(長澤記事)、蒸気機関車のミニ模型・ベビーエレファント号(藤木記事)など、ユニークでダイナミックな教材・教具も紹介する。
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