▼[特集]
ものづくりで押さえたいポイント
子どもたちと挑むたたら製鉄……矢嶋修一
16年間の綿作りと教材化……佐藤加代子
組木・寄木細工を取り入れた木材加工……諏佐誠
地味なキットで学ぶ……佐俣純
ていねいなものづくりから楽しさを……土屋美紀
「ものの命」を感じよう……太田考一
映画制作で産業的なものづくりを学ぶ……馬田大輔
【エッセイ】太宰治心中の謎(2)……齋藤英雄
新学習指導要領でも、技術・家庭科の授業時間は据え置かれたままで、「ものづくり」の授業にかけられる時間は相変わらず少なく、その少ない授業時間の範囲でどこにポイントを置けばよいのか迷うところだ。そこで、「ものづくりのどこにこだわるか」というさまざまな視点を集めた。
短い授業時間だから、簡単で面白く取り組める組木細工がいいという先生がいれば(諏佐記事)、ともかく完成させることが大切だからキット教材を活用するという先生もいる(佐俣記事)。いっぽう、どんな条件下でも人間の文明・文化に必要な技術はきちんと伝えたいということから、たたら製鉄を何度も試みる先生もいれば(矢嶋記事)、綿を栽培して糸・織物をつくる先生もいる(佐藤記事)。また、授業時間の長短にかかわらず、ものづくりの一連の工程をていねいに教えることにこだわっている先生もいる(土屋記事)。
条件は厳しくても、「ものづくり」の授業は、まだいろいろなことができそうだ。
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