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新たな視点からの食物学習
魚を使って加工食品をつくろう……石井良子
食品の味を考える……鈴木智子
乾燥食品をライトスコープで観察……菅野久実子
食物学習を身近にする栽培……菊地正美
食文化伝承の大切さに気づかせるくふう……高橋みゆき
高校生が行う食育活動……高橋公子
栄養素でなく食品から学ぶ……野本惠美子
【実践記録】オリジナルキーホルダーをつくる……亀山俊平・小川惠
【エッセイ】太宰治心中の謎(3)……齋藤英雄
“育てて食べる”という産教連が独自に発展させてきた栽培学習(技術科)と調理学習(家庭科)を結びつける食物学習の視点に加えて、新学習指導要領で強調されている食育の視点からも食物学習を考えてみた。
食育のポイントは、栄養学習だけでなく、現代の食べ物が、何から、どこで、どうやってつくられているかを知ることにある(野本記事)。たとえば、魚がどこから輸入されているか地図帳を駆使して学んだり(石井記事)、ファスト・インスタント食品で味覚が鈍らされていることを実感させる実験をしたり(鈴木記事)、現代の食品加工の先端技術を知ったりする(菅野記事)実践だ。また、伝統食を現代の生活に合わせてアレンジしたり(高橋みゆき記事)、食を通して地域の人たちと交流したりすること(高橋公子記事)も必要になる。食はからだをつくるだけでなく、心もつくることを学びたい。
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