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2018年1月号


もっと上手に もっと大量に モミガラくん炭最前線

「もっと大量にやく」コーナーより

鉄板で囲って保米缶2.8杯分のモミガラを一気にやく

京都・柿迫義昭

 農文協の『DVDブック モミガラを使いこなす』を見て、保米缶でのくん炭作りを始めました。保米缶で作るといい点は、消火する時の水が少なくてすむことです。サラサラのできあがりで、使い勝手もよくなります。しかし、保米缶に直接火を入れて何度もやくと、劣化が早く穴も開いてしまいます。代わりの保米缶の入手も容易ではありません。

(大西暢夫撮影)

(大西暢夫撮影)


手作り紅茶は意外に簡単
「感動体験」にもぴったり

滋賀県甲賀市・藤田照治さん

 先月12月号で信楽焼きの焙炉を使った手作り紅茶を紹介してくれた藤田照治さんの家に、改めてお邪魔してみた。焙炉での紅茶作りと、もう一つ最近開発したというミキサーでの簡単紅茶作りも、実際に見せてもらった(ミキサー紅茶はカラー口絵で紹介)。

10aのべにふうき園。藤田さんの茶の直売所の前にある。左側が立ち木風の自然仕立ての株。右側は機械摘みの株(更新のため中切りしてある)

10aのべにふうき園。藤田さんの茶の直売所の前にある。左側が立ち木風の自然仕立ての株。右側は機械摘みの株(更新のため中切りしてある)


くらし・経営・地域

「農産物輸出大国オランダを見習え」は間違っている

斉藤 章

 TPP11が大筋合意。市場開放を推し進める政府は、農家の不安を打ち消すためか、この間、一貫して「攻めの農業」を謳い、農産物も輸出して海外に打って出るべしと強調してきた。2020年に1兆円まで伸ばすといってきた農林水産物・食品の輸出目標を、1年前倒しするほどの熱の入れようだ。小国ながら農産物輸出大国となったオランダを見習え、という声も聞こえるが、果たして実態はいかに――。オランダに学び、本誌で新しい環境制御技術について連載してきた(2015年1月号〜2016年12月号など)、(株)誠和の斉藤章さんにオランダの輸出農業の実態を紹介してもらう。

10a当たり65tとっているオランダのトマト栽培

10a当たり65tとっているオランダのトマト栽培


読み方案内

1月号の主な記事(予告)12月5日発売、編集後記


主張

農山漁村の家庭料理が育てた「地域の味」を100年先まで伝え継ぐ


今月のPDF
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Acrobat Reader をおもちのかたはどうぞ

あっちの話こっちの話(874KB)
・野鳥を呼んでフカフカ土の果樹園に――福井から
・牛の下痢止めに おかきの缶で簡単竹炭づくり――兵庫から
・Tシャツプリント機械でオリジナルの米袋――三重から
・夏まで楽しめる真っ赤な絶品イチゴジュース――福岡から
・ねっとりまろやか ヤマノイモゼリー――岡山から

農文協出版案内(1.1MB)
・小さい畜産で 稼ぐコツ   (→購入する)
・新 農家の税金   (→購入する)
・むらと家を守った 江戸時代の人びと   (→購入する)
・種子法廃止でどうなる?   (→購入する)
・農家が教える もち百珍   (→購入する)
・農家が教える 発酵食の知恵   (→購入する)
・続・発酵食の知恵   (→購入する)
・塩麹と甘酒のおいしいレシピ   (→購入する)
・農家が教える どぶろくのつくり方   (→購入する)
・農家日記 2018年版   (→購入する)
・ブドウ大事典   (→購入する)


目次

◆1月号のすべての目次はこちら

カラー口絵

日本一のこだわりポン菓子(福井・尾崎晃一さん)

ミキサーで簡単 手作り紅茶(滋賀・藤田照治さん)

絵のページ

新年挨拶/漬け物お国めぐり/農業偉人伝/ドブロク宣言/外来雑草を知る、たたく/農業算数クイズ

巻頭特集

図解 サラサラでガンメタリック モミガラくん炭が直売所で大人気!(岐阜・鵜飼逸美さん他)

そもそも、くん炭ってなに?

もっと大量にやく

鉄板で囲って保米缶2.8杯分のモミガラを一気にやく 柿迫義昭

道具要らず! ワラ束とモミガラだけでムラなくやく方法 藤澤清

20m3ものモミガラがやける前方後円墳窯(福島・渡部貞雄さん)

大量にやいたあと、ピシャッと消す方法(佐賀・横田初夫さん)

くん炭やきに便利な道具

 作業がはかどる5つの道具 大西藤夫

 運ぶ、やく、消す、まく をラクに(愛媛・高岡昭一さん)

 くん炭作り アイデア道具集

農家の野焼き、くん炭作りは法律で認められている

どうしたら煙を出さずにくん炭をやけますか? 及川洋征

雪のキャンバスにくん炭アート 布施正栄

ケイ酸が効く

軽トラで反当4、5台分のくん炭 イネが倒れない 高岡昭一

ケイ酸効果が出やすいモミガラ灰かどうかを見分ける方法 高田勝弘

可溶性ケイ酸たっぷりのくん炭と灰がとれる ミニミニ燻燃器

微生物がよろこぶ、根がよろこぶ

くん炭で雑煮ダイコンが真っ白に 字廻幸雄

根っこが増えるくん炭挿し床 草薙洋子

写真で見る くん炭と根っこの蜜月っぷり

くん炭粉と未熟鶏糞で菌力アップ 山本陽子

最新研究 病気を抑えるバチルス菌「IA株」を発見 阿野貴司

証言 害虫、ネズミにくん炭が効く

モミ酢利用でガッチリ苗 門永治一


稲作・水田活用

夢のある転作・裏作作物 2018

大山こむぎプロジェクト(鳥取・野口信一さん他)

管理がラク、需要は莫大 エサ用子実トウモロコシ 塚原昇

米より儲かる ハトムギで反当14万円(富山・中山智章さん)

写真で見る2017年のイネ

倒伏してもコシヒカリ12俵(福島・薄井勝利さん)

リン酸を効かせて9俵を確保(福島・馬場新介さん)

深層追肥で倒伏せずに11俵(秋田・山石秀悦さん)

台風前の早刈りで、あきだわら2俵減(富山・白江利光さん)

ALA入り肥料で粒張りアップ(富山・葭田隆治さん)

【新連載 イタリアの稲作】雪解け水がつくる 笹原和哉

【新連載 土日稲作】初めてのコシヒカリ 三瓶民哉

【飼料米で稼ぐ16】畜産農家も喜ぶ多品種(埼玉・上原正さん)


野菜・花

冬のアブラナ科苗、寒さで鍛えて早出し

寒さと水で鍛えた赤い苗で早出し(宮城・佐藤民夫さん)

冬まきブロッコリーは72穴で根量勝負(鳥取・生田稔さん)

無加温苗は寒さに強く、定植後の生育が早い 沼尻勝人

葉物で環境制御 ハウスニラ15%増収 橋本和泉

低温・寡日照時のイチゴ受粉にハエが活躍 西本登志

【12a340万円稼ぐ8】資材選びと売れる荷姿 峠田等

【野菜を見る、測る6】ダイコン・ニンジン 高橋広樹

【常識の非常識10】水を控えたければ鎮圧すべし 白木己歳

【カメラ訪問記241】多肉植物をヒットさせ続ける


果樹

果樹の仕立て、今どきの主幹形VS開心形

主幹形

 スモモ 雪に強く多収に 渡辺誠一

 ミカン 作業性がよく成園化が早い 川﨑陽一郎

 ウメ 早期成園、密植で多収に 城村徳明

開心形

 リンゴ 寿命が長くて作業しやすい半わい化栽培(長野・戸谷公次さん、古幡芳明さん)

主幹形と開心形 強みと弱み

【新連載 温暖化に負けない掟破りのブドウ】畑山健

【新連載 ブドウの生育診断】理想的な結果枝の姿 高橋国昭

【新連載 小力・大玉多収のモモづくり】ラクして果実を増やすせん定(山梨・北井功司さん)

【環境制御ミカン3】今までは日中温度が高すぎた 上野勉


山・特産

シカ害のないミツマタ 出荷1tをめざす 亀井廣吉

いまこそ高品質な国産コウゾが必要だ 田中求

手作り紅茶は意外に簡単「感動体験」にもぴったり(滋賀・藤田照治さん)


畜産

集落営農で牛を飼う

これなら素人でもやれる、新規就農者も来た(岡山・(農)西山維進会)

集落営農で放牧畜産を成功させる四つのポイント

地産地育で地域の素牛をつくる事業を始めた 内匠秋夫

発酵飼料の保管をうまくやる

カビや鳥獣害を防ぐ モミ米サイレージの長期保管法 丹康之

イネWCSの変敗防止に「畜草2号」 遠野雅徳

子牛の風邪予防に敷料丸ごと交換 近藤悠


機械・道具

農業機械の低コスト化について考える


くらし・経営・地域

農家のこうじ・甘酒づくり

米袋&自作の室で簡単こうじづくり(広島・松原徹さん)

味噌にもボカシにも自作こうじが欠かせません 小林金一

人気の生甘酒はドレッシングや料理にも使える 中間キヨ子

コスト削減だけじゃない 集落営農の広域連携

目的は後継者を育てる、確保すること 石津昌弘

大豆圃場を集約、作業の受委託も始めた 長尾忠敏

米を有利販売するための広域連携 上田栄一

「農産物輸出大国オランダを見習え」は間違っている 斉藤章

自作コンテナカンジキ(山形・安野慶子さん)

女性が引っ張る多面的組織 相良律子

【私の現役バリバリ体操13】百姓ヨーガ 本間芳秋

【新連載 農家の食べごろ野菜レシピ】ダイコン餃子 岡田涼子

【田園活写20】山の恵み、トチの実拾い 橋本紘二

【新連載 就農したての私を支えた1冊】『家庭菜園ビックリ教室』 西田栄喜

【意見異見115】村は「有事」を克服して「無事」をつくりだす 内山節

【新連載 知らなきゃ損する 農家の年金・保険・退職金】 林田雅夫

【編集局ニュース25】シャインとクイーンニーナの摘心と房形にまつわる話『ブドウ大事典』より


その他

【農家の法律相談】規制改革推進会議が立法機関のように振る舞っている

主張 江戸期に学び、村の協同を再興する

あっちの話こっちの話/何でも相談室/野良で生れたうた/読者のへや