成立市町村別収録農書一覧   農文協へ
栃木  
成立市町村
文書名

収録
内 容 紹 介
上三川町 農業根元記
21
『農家肝用記』に続いてより厳密な田畑の作物の収支計算を試みた書。生産費、生計費などが費用別に計上されている。
上三川町 農業自得附録
21
80歳をこえた著者晩年の著。一貫して米麦中心の農業を主張し、商品作物の栽培には消極的。作物ごとの適地も記す。
上三川町 農業自得
21
下野国上三川の老農・田村吉茂の著。数ある農書のなかでもとくに農民的発想の強い書として著名。現場での観察から雌雄説を拒否し、陰陽説に対しても観念論に陥らない。
上三川町 農家肝用記
21
農業にかかわる万般を数量的にとらえようとしたもの。年間休日数、田畑の必要労働力、生活費などを見積もり、収支視点から作物を選択するという段階にまでいたっている。
上三川町 吉茂遺訓
21
老農・田村吉茂の遺訓。営農、栽培のみにとどまらず、その農業観、思想をのぞかせ、吉茂の農業論の根源を知りうる。
茂木町 農家捷径抄
22
大百姓が未熟な農民のために「農民のまず実行すべき任務」を明らかにするためにまとめた書。田畑各2反を夫婦2人と馬1頭で耕作するという前提で「採算モデル」を検討している。
黒羽町 稼穡考
22
米麦、雑穀から野菜の栽培法にいたるまでを述べ、黒羽藩の栽培基準書たらしめようとした書。農民の書上げをもとに藩主自ら編さんしたもので、黒羽藩の農業の実態を反映している。
高根沢町周辺 深耕録
39
著者は、猪・鹿の害に遭って苗数に不足が生じたことから、省力・多周辺収の薄まき・疎植の稲作を編み出した。鬼怒川水系水田地帯の農法を具体的に述べており、同じ下野国、田村吉茂『農業自得』の強い影響をうかがわせる。
茂木町 大福田畑種蒔仕農帳
42
著名な農書『農家捷径抄』を著わした下野国小貫村の名主・小貫家には、享保7年から弘化2年までの「農事帳」34点が残されている。本書は、その文政10(1827)年と11年のもの。
黒羽町 太山の左知
56
下野国黒羽藩士の著者が、杉・ひのき造林の実践をふまえ、地域経済の活性化を願って書いたもの。江戸の材木消費を背景に、より高く売れる大径木の育て方を追究している。
今市市 農家用心集
68
下野国日光領大室村の名主が書いた特異な救荒書。自身が体験した天保の飢饉を教訓に、農家に凶作・飢饉への警戒を呼びかける。同時に、幕末の政治的混乱期に在村指導者として地域社会の秩序維持に心をくだくさまを述べる。
粟野町 農耕彫刻
71
下野国久野村の小松神社の本殿の腰まわり部分に施された6面の農耕彫刻。稲作の主要な場面である馬耕、代かき、田植え、草取り、稲刈り、運搬、脱穀・調製、蔵入れが透かし彫りにされている。
宇都宮市 天棚農耕彫刻
71
風雨順調、五穀豊穣、家内・村内安全などを祈願した天祭、あるいは天然仏と呼ばれる行事に用いられる天棚の欄間に彫られた農耕彫刻。春の田植えの準備から秋の稲刈り・蔵入れまで稲作の1年を透かし彫りで描いている。

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