- 論説 特定領域研究「新世紀型理数系教育の展開方向」について 日置光久
- 論説 理科-算数の関連から子どもの学びをつくる―理科の改訂に向けた確かなアプローチ― 村山哲哉
- 主題研究 理科から算数へのアプローチ 関数的な見方(比例)をとり入れた「てこの働き」授業実践 塚田昭一
- 主題研究 算数から理科へのアプローチ ヘチマの成長から「伴って変わる二つの量」を学ぶ―算数科第4学年「折れ線グラフ」の実践をとおして― 清水智子
- 主題研究 理科から国語へのアプローチ 体験をとおして構築した知を、友達に発表し、意見交換することで再構築する―3年「チョウを育てよう」の実践から得たことを生かして― 引間和彦
- 主題研究 理科から社会科へのアプローチ 「魚や人のたんじょう」と「食料生産の盛んな地域」の選択学習をクロスさせる 荒川雅司、高田新太郎
本号の特集は文部科学省の日置光久調査官を中心としたチームが進めてきた特定領域研究「新世紀型理数科系教育の展開研究」のうち「教育内容と学習の適時性に関する研究」がもとになっています。
これまで合科的、関連的な指導は、個人、研究団体、学校レベル等では行われてきましたが、体系的に研究し、それをまとめたものはあまりありませんでした。そこで国策として、学習指導要領及びその解説における各教科の目標、内容の記述を手がかりに、算数、数学、理科と他教科との学習内容の相互関連を分析整理し、学習指導の改善のために資料を作成することになりました。
このように教科間関連の視点をもつことは、それぞれの教科の学習効果を高めることになります。科学的な見方や考え方は、理科の学習において身に付けられると同時に、他の教科における学習のあり方とも密接に関連してきます。理科教育の今後のあり方に示すものとして注目される特集です。
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