- 知を更新する子どもの基盤づくりを目指した生活科の取組み 矢野英明
- 遥かなる授業研究の道 露木和男
- 【低学年】自分に自信をもつことができる生活科を 海老名憲子
- 主題研究を読んで 田中義朗
- 【中学年】「知の更新」をめざした授業
─子どもの「論」(予想や見通し)を大切にして─ 山岸裕司
- 主題研究を読んで 鷲見辰美
- 【高学年】子どもの思考をつなぐ ─単元構成と教材から─ 内川由美
- 主題研究を読んで 佐々木昭弘
日本初等理科教育研究会全国大会が,2年ぶりに福島県で開催されます。研究テーマは「知の更新」をめざす問題解決です。
「知」とは何でしょうか。「更新」とはどのような子どもの変容を意味しているのでしょうか。そして,そのような子どもの変容を,どのような指導理論,指導法によって具現していくのでしょうか。
実践的研究の積み重ねをもとに,具体的な姿が福島支部から提案されようとしています。
会場校は,福島県の理科教育を常にリードしてきた福島市立三河台小学校です。三河台小学校の先生方が,「『知の更新』をめざす問題解決」について,そのイメージを共有するまでには,さまざまな苦労がありました。また,福島支部と会場校がタイアップした研究推進にあたっては,支部が全面的にバックアップし,理論と実践の整合性を図る試みがなされました。
今回紹介していただいた提案や実践は,決して完成されたものではありませんが,三河台小学校の先生方それぞれが,悩み,苦労したなかで生み出されてきたものです。このように,全国大会を前に研究の途中経過を誌上で公開したのは,読者の方々に全国大会へ関心をもっていただきたかったからです。そして,課題や問題意識をもって当日参加していただけることを期待しました。
本特集の内容は,基本となる福島支部提案,提案をより具体化するための座談会,そして論説では,福島大会に何を臨むかを提言していただきました。後半は,低学年・中学年・高学年からの実践報告です。
新学習指導要領の内容が未だに見えない今だからこそ,これからの理科教育にどれだけ迫れるか,あるいは超えられるか……福島の熱い挑戦に注目しましょう。
(担当/佐々木 昭弘)
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