- 児童観・教材観・指導観からの学習指導の見直し 木下邦太朗
- 授業力を高めるために 白岩等
- 子どもが納得をつくりあげる理科授業を目指して
─問題解決的な学習の思考プロセスの導入─ 馬場賢
- 主題研究を読んで 露木和男
- 主体的な学びのための問題解決的な学習のあり方
─子どもが学ぶ楽しさを実感する真の問題解決をめざして─ 上原子孝始
- 主題研究を読んで 木村健治
- 子どもの問題につながる素材の教材性を考える
─見えない世界を考える電流と磁場の学習─ 松本邦宏
- 主題研究を読んで 白岩等
現在,国では教育再生が叫ばれ,教員免許更新制導入など,教育に対する目には大変厳しいものがあります。その主たる原因が学力問題です。そのため,子どもの学力をいかに向上させるかという試みが,随所で行われております。しかしながら,子どもの学力向上のためには,教師の「授業力」の向上が先決であると考えます。単に授業時数を増やしたり,夏休みを短くしても,授業そのものの質が低ければ何にもならないと考えるからです。
ここで「授業力」について,私なりに整理しておきたいと思います。「授業力」とは,次の3点が総合的に有機的に結びついたものであると考えます。
授業力=教材解釈力+授業展開力+子ども理解力
さらに言えば,教師の情熱というものも,その要素に入るかもしれません。とにもかくにも,授業というのは子どもたちのためにあるのです。
現場は,忙しくてなかなか教材研究の時間もとれない,というような声もありますが,我われ教師自身の向上なくして,子どもたちの学力の向上はあり得ません。
そこで,本号では,上のような視点から,授業力を磨き,向上させていくための具体的な方策を考え,我われ教師自身が力量を高めていくためにはどうしたらよいかということを論じ合いながら,現場の先生方への一助となれば幸いであると考えます。
(担当/白岩 等)
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