- 6学年「電気の利用」の教材活用 教材提供:(株)ヤガミ
- 特集キーワード 塚田昭一
- 村山哲哉氏に聞く/新学習指導要領・小学校理科教育が目指すもの
- 新しい理科教育で留意すべき視点 森本信也
- 子どもの気づきを確信に変える「実感を伴った理解」
─A区分 3学年「風やゴムの働き」─ 八嶋真理子
- 実感を伴う理解を目指した指導のあり方
─A区分 6学年「てこのはたらき」を例に─ 白岩等
- 虫がいることを実感するための導入
─3学年「こん虫を調べよう」─ 増田和明
- 実感!納得!「だから植物には日光が必要なんだ!」
─6学年「植物の養分と水の通り道」の実践から─ 渡辺径子
実感を伴った理解の3つの視点
(1)体験を通した理解
(2)問題解決を通した理解
(3)活用を通した理解
実感を伴った理科
【(1)体験を通した理解のポイント】体得
・諸感覚を働かせる学習活動の重視
・自然に関する関心や意欲を高める学習活動の重視
・主体的に問題を見いだす学習活動の重視
【(2)問題解決を通した理解のポイント】習得
・見通しをもった観察・実験などの学習活動の重視
・自然の事物・現象と科学的にかかわる学習活動の重視
・問題解決の能力や態度を育成する学習活動の重視
【(3)活用を通した理解のポイント】納得
・観察,実験などの結果を整理し,考察・表現する学習活動の重視
・学んだことを生活とのかかわりのなかで見直す学習活動の重視
・理科を学ぶことの意義や有用性を味わわせる学習活動の重視
学習指導要領の先行実施2年目の年度となりました。2年目の移行措置内容は,新学習指導要領で示したものとすべて同一となり,実質完全実施の年度といってもよいでしょう。
新しい小学校理科教育の大きなキーワードは「実感」です。新学習指導要領の目標に自然の事物・現象の理解に「実感を伴った」という文言が付加されたことで,上記図解で示した3つの視点で授業が変わっていくことが求められております。
そこで,4月号では,これからはじまる新しい理科の方向性について,「実感を伴った理解」の3つの視点から,子どもの姿を明らかにします。また,A区分,B区分のそれぞれの区分の特徴を明確にした「実感を伴った理解」の授業づくりについて,具体的な授業実践例を紹介します。本号が今後の新しい理科授業の創造に向け,読者の皆様の参考に供すれば幸いです。(担当/塚田昭一)
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