- 4学年「人の体のつくりと運動」の教材活用
教材提供:株式会社ナリカ
- 特集キーワード 金田健一
- インタビュー 森本信也氏に聞く / 子どもたちの意見交流を活性化し,実感を伴った理解を支えるイメージ化の有効性
- 理科におけるイメージ化の有効性 村山哲哉
- 子どものイメージが生き,生かす授業
─子どもの科学的見方や考え方を深める理科学習─ 石黒茂
- イメージの再構成で理解を深める 鷲見辰美
- 子どもたちのイメージを大切にしながら,知を更新する授業について 辻健
- イメージを高め,表わし,実感させる工夫
─3学年「じしゃくのふしぎをしらべよう」の実践から─ 関川浩
この4月から本格実施となった新学習指導要領では,理科の目標に「実感を伴った理解」の文言が付け加えられた。今月号では,この「実感を伴った理解」を深めるための手立てとしての「イメージ化」に注目したい。子どもたちに「実感を伴った理解」をさせるために欠かせないのが,問題解決の過程を経ることであるが,中でも自然の事物・現象をどのように捉え,どんな問題を持たせるかの「予想」の段階と,「考察」で実験の結果をもとにして,自分の考えをまとめるときのイメージ化に注目してみたい。
1.予想の場面「4学年『電気の働き』」
「モーターが回っているとき,電気はどのように流れているかな?」 |
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Aさんの予想 |
Bさんの予想 |
回路になっているから,プラス極とマイナス極の両方から電気がモーターに行くと思うよ。 |
モーターの回転が変わるから,プラス極からマイナス極にむかって電気が流れると思うよ。 |
2.考察の場面「5学年『もののとけ方』」
「食塩の粒が溶けて見えなくなったけど,重さは変わらなかったよ」 |
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大きな食塩の固まりだったのが,溶けてばらばらに散らばったから見えなくなったと思う。でも,重さは同じだから,小さな粒の数は変わらないと思う。 |
これまでのさまざまな実践のなかで,子どもたちの理解を深めるための手立てとして,「イメージ化」が多く使われてきた。改めてこの「イメージ化」の有効性について考えていきたい。
(担当/金田 健一)
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