- 3学年「物と重さ」の教材活用 教材提供:株式会社 ナリカ
- 特集キーワード 舘 英樹
- インタビュー 宇野裕之氏に聞く/
自然に親しむ,自然を愛する心情について考える
─エゾシカを食べて生物多様性を守る─
- 自然の見方・考え方が変わる板書の工夫 境 智洋
- 思考を深め「わかる」につながる板書 鏑木良夫
- 思考を深めるための多様な板書の方法
─3学年「じしゃくのひみつ」の実践から─ 滝澤沙織
- 板書の多様な機能と子どもの思考力
─小学校と科学センターにおける科学的思考・表現力と
板書の事例─ 遠藤康弘
- 子どもの思考を深める板書を実践するために 山口晃弘
1.板書のあり方
子どもの思考力,判断力,表現力などの育成が求められており,理科の評価規準の観点が,科学的な思考・表現に変更になったことなどを踏まえ,子どもの思考を高め,深めるための板書のあり方について提案していく。問題の所在を明らかにするための板書,子どもの思考を促し助けるための板書,子どもの考えを共有し深めるための板書,基礎的・基本的な知識・技能を定着させるための板書など,さまざまな板書が考えられる。
今月号では,子どもの思考を高め,深めるための板書についての考え方と,それを支える板書技術について,わかりやすく提案するとともに,中学校の板書例を掲載し,小・中学校9年間を見通して,板書を見直すことができる構成とした。
2.板書の要素
板書には,さまざまな要素があり,何のために板書するのかということも大切であり,板書の技術も求められる。板書には,さまざまな要素がもとめられるが,論説や主題研究を通してこれら一つひとつの要素を見つめ直すと,板書のあり方が見えてくるのではないだろうか。
板書の要素 |
何を学ぶのか |
学習の振り返り |
何をあきらかにするのか |
書き写す速さ |
何がわかるようになるのか |
子どもの発言 |
1時間の授業の流れが
ひと目でわかる |
板書技術 |
科学的な思考・表現 |
図や表 |
(担当/舘 英樹)
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