- 5学年「物の溶け方」の教材活用 教材提供:株式会社ヤガミ
- 特集キーワード 鷲見辰美
- ポスト3・11のエネルギー・環境教育を考える
─ 消費者視点から「3つのC」へ ─ 塩田真吾
- 上手に電気を使う工夫について考えよう
─6学年「私たちのくらしと電気」の授業実践を通して─ 田中喜一郎
- 理科・生活科・総合で取り組むエネルギー・環境学習
─本校での実践を振り返って ─ 久保慶喜
- 電気の学習にモデル図を取り入れ,実感の伴った理解をはかる 古川能正
速報 全国学力・学習状況調査
- 村山哲哉氏に聞く/
全国学力・学習状況調査[小学校理科]の実施 村山哲哉
- 平成24年度全国学力・学習状況調査
小学校理科調査問題の趣旨と授業改善の視点 塚田昭一
- 平成24年度全国学力・学習状況調査の問題について 古瀬健太郎
- 学力状況調査から見る授業改善
─「適用」問題から考える─ 高岡洋介
- 学力調査から「改善」について考えた 金田健一
- 一番難しかったのは4−(3)
「1問で,いっぱいのことを考えなきゃいけなかったから」 上田享志
- 全国学力テスト実施当日の様子と自校採点の考察 引場裕子
これまで,自分たちの生活の中にあることが普通であった電気。エネルギーの中でも,人間にとって身近で便利な電気について,今,考え直さなければならないときがきています。社会では電力不足からの節電が叫ばれ,原子力発電のあり方についても,あちこちで議論がなされています。この問題の解決方法は,簡単に見つかりそうにありません。これからの時代を築く子どもたちにも,大きな課題となりそうです。これからのエネルギーの確保,エネルギーと環境など,課題は山積しています。
小学生が解決できることは限られていますが,これらの課題に立ち向かっていく能力を育てていかなければならないことも確かです。電気単元が,3学年から6学年まですべての学年で設定され,環境についての内容が充実された今,そのあり方を考えてみたいと思います。
子どもたちは,それぞれの電気単元を楽しんでいますが,電気単元に苦手意識をもってしまう子もいます。電気は目に見えないし,よくわからないと考えている子も多いように感じます。電気に対する苦手意識を取り除くことも,一つのエネルギー教育の柱になりそうです。電気エネルギーについて興味関心を高めるためには,どのような学習が必要なのでしょうか。
また,楽しいだけでも問題があります。ソーラーカーを走らせて楽しかったというレベルの興味関心では,中学校の学習でさえも対応できないように感じています。目に見える現象から,目で見ることができない電気の特性について,つかむことができるようにしたいものです。そのための授業のあり方は,どのように考えればよいのでしょうか。
環境についても,資料調べの域をなかなか超えることができないという悩みも聞きます。
これ以外にも,電気エネルギーと環境との関連,身近な生活におけるものとの関連を考えた学習なども考えられます。本号が,これからの電気エネルギー,環境教育のあり方について考える参考になれば幸いです。
(担当/鷲見 辰美)
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